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2012年8月15日水曜日

高金利通貨のキャリートレードにおけるテイル・リスク


独立行政法人・経済産業研究所の藤原一平上席研究員のコラム「キャリー・トレードとテイル・リスク」では、「金利の高い国の通貨は増価しやすい」という考えについて考察しています。
そうであるなら、「金利差からの利益だけでなく、(日本円の減価という)為替差益をも享受でき、高い収益率を達成できるはず」になります。
しかし、「金融取引の裁定といった観点から考えなおすと」、「何らかのリスクがその対価として存在するはず」ということです。

豪ドル/円で、カバー無し金利裁定(「同じ通貨で評価した場合、異なる国での期待収益率は等しい」という簡単な考え)では下記式が成り立つとします。
1+i(t)=S(t+1)/S(t)×(1+i*)
i=日本の金利、i*=オーストラリアの金利、S=豪ドル/円相場
そうすると、「キャリー・トレードからの(円換算)期待収益は、右辺マイナス左辺となるため、当然、ゼロとなるはず」と説明されています。

「多くの既存研究は、「事後的にみると、右辺マイナス左辺として計算されるキャリー・トレードからの収益はプラスになっている」と報告」されているそうです。「事後的な収益が平均的にみてプラスになっているということは、キャリー・トレードには、何らかのリスクが存在することを示唆している」とのこと。

その正体がテイル・リスク。
「豪ドル/円相場といった高金利国と低金利国の為替相場の変化率をヒストグラムで表現してみると、変化率はゼロを中心に対称とはならず、高金利通貨が減価する方向で分布が歪んで」いるとのこと。すなわち、「小さな確率ではあるが、高金利通貨が大きく減価する可能性がある」と指摘しています。

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