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2012年8月20日月曜日
相続争いにならないよう気を付けること
日経ビジネスの2012/7/26付の記事「どろどろ相続 「資産のない家」ほどモメる理由「分けようにも分けられない」ケースが危ない」では、相続財産は実家一軒の場合で相続争いになるケースが多いと伝えています。
「夢相続」の代表、曽根恵子さんによると、相続でモメるのは、「分けようにも分けられない遺産の場合が多い」「親の資産内容が不透明なこともトラブルの大きな要因だ」とのこと。
家庭裁判所に持ち込まれる遺産分割の紛争は増えており、その資産総額内訳をみると7割超が「資産5000万円以下」で、普通の家がもめているということです。
相続の紛争で最も多いのが、兄弟間のもめごと。
背景には「家族の在り方、相続観の変化」があるようです。「遺産は長男だけのものではないと考える弟や妹の権利意識」の兄弟間の「すれ違いがトラブルを生む」。「民法で定められた「法定相続分」の均等相続を兄弟が主張するようになってきた」ということ。
相続を専門に扱う税理士法人のもとには「親の資産内容を調べてほしい」という依頼が増えているとのこと。
また、「手取り収入の減少や増税など、ミドル層をとりまく経済環境が厳しくなっていることも、相続トラブルの一因となっている」ようです。家計の見直し相談センターの藤川太さんの、「もらえる遺産は、どんなに小さな額でももらいたいというミドル層が増えている」とのコメントがあります。
解決策として、財産目録を作り、「続資産額を算出、これに基づき相続税を計算。その上で家族会議を開き、対策を練る」「正式に遺言に書き記す」というステップが理想的と紹介されています。
「相続トラブルはおカネの問題だけではない。気持ちの問題でもある」という点も注意が必要です。
マネーの知恵(仮)関連記事:
・2012/6/9 相続で遺産が少ない場合でも親族での争いは起こる
・2012/6/5 モメない相続 長谷川裕雅/著
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