大和投資信託では2012/8/16付ファンドレターとして、「ジム・ロジャーズ氏インタビュー」を掲載しています。
インタビュー内容は、
1.先進国、新興国の金融緩和のコモディティ市場への影響
2.米国の穀倉地帯が熱波に見舞われ、穀物の収穫が大幅に減少することが予想されているが、食品への価格転嫁も進むか
3.コモディティではどの品目が今一番売られすぎだと思うか
4.コモディティ投資の意義
5.相場が多少乱高下しても自身の投資アイデアを貫くコツ
となっています。
3.コモディティ投資の意義について、下記のように3つの点から説明がされています。
①これまでコモディティは株式市場よりも良かった
②特定の国の影響を受けにくい
③コモディティの優位性は今後も続くだろう
メモ/
「1点目として、これまでコモディティは株式市場よりも良かったということがあります。過去13~14年間で見ると、コモディティのリターンは株式を大きく上回ってきました。累積リターンは米国株を大幅に上回ったのですから、日本株に対してならばもっと良かったということになります。過去20年にわたって日本株に投資してきた日本の投資家が、もし日本株の代わりにコモディティに投資していたとしたら、かなり状況は違っていたと思います。特に、日本はコモディティを輸入に頼っています。私が日本人だったら、まずはコモディティに投資して、輸入品の価格高騰に対する備えを固めたいと思うでしょうね。
2点目として、コモディティは特定の国の影響を受けにくいということが挙げられます。コモディティは世界中で取引されている国際的な商品です。例えば銅。豪州でもドイツでも日本でも、銅は同じ銅として世界中で広く取引されています。取引がどこか特定の国に限られているような商品ではありません。先般の大震災による津波は日本にとっては災難でしたが、銅の国際市場にはさほど大きな影響は生じませんでした。
3点目の意義は、コモディティの優位性は今後も続くだろう、ということです。コモディティの供給不足は今後も悪化することはあれ、改善することはないでしょう。他方では、日本、欧州、米国と世界中で政府債務が積み上がっており、各国は国債を増発して支出を続けています。これはコモディティにとっては良いことです。世界の景気が良くなればコモディティは上昇し、景気が良くならなければ各国の政府が資金供給を増やします。世界中で国債が増発されるこうした時期には実物資産への投資できっと良い結果が得られると思います。」
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