CFOはChief Financial Officer(チーフ・ファイナンシャル・オフィサー)のことで、最高財務責任者と略されます。
今井氏は、「外資系企業に移って最初に気付いたことのひとつは、財務系のポジションの優遇のされ方」で、CFOが「強大な権限」を持っていることだったと語っています。
外資系企業の「利益の絶対額に対する要求の方がはるかに大きい」という「利益偏重が、CFOの強大な権限の裏付け」とのこと。
「大学で微分方程式や複雑な物理現象を理論化することを学んできた」という今井氏の視点では、「私の独断ですが、CFOは要求されるスキルレベルに比べてリターンが大きい」ということです。
(外資系企業では、)「社長の多くが高いレベルの財務や経理処理の知識を習得」しているため、「CFOはそれらの分野の実務を忠実かつ正確にこなしてくれればいい」というポジションで、「CFOから社長」は少数ということ。
また、「CFOの中には人心掌握などのスキルがあまりない人が多いのも、私の実感」だと語っています。
ビジネススキルとして、「財務・経理の分野を社長として理解しておくためには、複式簿記の完全な理解は必要」だということです。
財務的な方法の理解のためには下記の2冊が紹介されています。
リチャード・ブリーリーらが書いた「コーポレート ファイナンス(第8版)上」
(筆者注:海外MBAのファイナンスの授業で多くの学校で教科書になっている本。分量は多いが説明が分かりやすいという評判です。既に理解している人には説明が冗長な部分もあるかもしれません)
リチャード・ブリーリー スチュワート・マイヤーズ フランクリン・アレン
日経BP社
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ベニンガの「フィナンシャル・モデリング」
(筆者注:日本語版絶版のため下記は英語版。ファイナンス理論の幅広い具体的な計算をエクセルで学べる1冊です)
Simon Benninga
The MIT Press
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