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2012年9月7日金曜日

ミドルリスク・ミドルリターンのメザニン・ファイナンスは有望な資産クラス 今後の市場の整備に期待

大和総研の菅野泰夫研究員による「復調する日本のLBOファイナンス市場」では、メザニン・ファイナンスについて解説しています。
レポート:http://www.dir.co.jp/publicity/exposure/pdf/12090602.pdf

LBOファイナンスで、LBOローンとともに注目される手法がメザニン・ファイナンスとなります。
メザニン・ファイナンスは、従来の銀行融資(シニアローン)と普通株式によるエクイティ・ファイナンスの中間的なリスク・リターンを持つもので、大型の買収案件等で活用されています。

メザニン・ファイナンスの手法は2つの説明がされています。
・LBO型メザニン -ファイナンシャルスポンサーや経営者自身がMBOを実施する際に活用
・コーポレート型メザニン -有利子負債の増加と株式の希薄化を伴わないで旺盛な資金調達ニーズに活用

借入期間はシニアローンより1年程度長いものが通常で6~8年程度、調達コストは通常の銀行融資より高めの6~15%であるとのことです。

ただ、日本では大型のM&Aが欧米より少なく、投資家層の裾野拡大には至っていないようです。

年金運用においては、日本の投資家にニーズの大きい「ミドルリスク・ミドルリターンでの資産クラスとして、選好が大きく高まる期待もできる」とのこと。
過去の実績によるリスク・リターンのイメージの図が掲載されています。
(文中の図表4より)



年代によってリスク・リターンが大きく異なるようです。
国内株式や国内債券とは相関係数がマイナスということで分散効果は期待出来るが、現時点で厚みのある市場ではなく、時価評価に関する基準やセカンダリー市場の整備には時間を要するとの見方がされています。


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