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2012年9月22日土曜日

多くのグローバル・リートファンドでは元本からの取り崩しにより分配金が支払われている

モーニングスター朝倉智也社長の2012/9/21付のブログ「なぜ、かくも健全性の低いグローバル・リートファンドにお金が集まるのか?」では、多くのグローバル・リートファンドで支払い分配金の多くを配当等の収益以外の原資(実質元本からの取り崩し)に頼っていて、さらに、「健全性が極めて低いファンドの実態を本当に投資家や販売員が理解しているかは疑わしい」と論評がされています。

「インカムゲインレシオ」(=配当等の収益(経費控除後)÷分配金)の数字が低いと、支払い分配金の多くを配当等の収益以外の原資に頼っていることになり、健全性が低いファンドと言えます。
その点、「グローバル・リートファンドの多くのインカムゲインレシオも20%前後と健全性が低い」「売買益を含めても、分配金の額に対する比率は30%程度であり、残り70%が実質元本からの取り崩し」と指摘。
会計上の収益調整金という、「ファンドの追加設定により既存受益者への収益分配可能額の希薄化を防ぐために設けられた勘定であり、ファンドの追加設定があれば、その分だけ会計上に積み上がる数字」があることが実質元本からの取り崩しにより分配金が支払われている一因のようです。

20%以上の高い分配金利回りにより人気を見せる「ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)」の「トータルリターンは、過去5年、10年ともに同種のグローバル・リートファンドに比べ劣後しており、運用成績の改善も見られない」、直近3ヶ月間の「インカムゲインレシオ」を計算してみると、当ファンドは18.9%と指摘しています。

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