Google アナリティクス

Googleウェブマスター

2012年9月20日木曜日

リストラの嵐の外資系金融機関 厳しい雇用環境が続く見通し

外資系投資銀行業界の厳しい雇用環境が鮮明になってきています。

大きなグローバル金融の動向に伴う背景は、マネーの知恵(仮)(2012/9/19)「外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々(藤沢数希/著)読後の感想」で紹介している書籍が面白いです。

ロイターの2012/9/20付の記事「投資銀行業界、2017年までに7万5000人の人員削減が実施される可能性=調査」では、「投資銀行業界における50万人分のポストのうち、今後5年で最大15%相当が削減される可能性がある」(ローランド・ベルガー・ストラテジー・コンサルタンツ調査/2012/9/19)と伝えています。
ユーロ圏危機・規制の強化が、収入、利益率、リスク選好の姿勢に影響を及ぼす見通しのようです。
「投資銀は長期的な成長見通しでアジアや南米、東欧に重点を移していくべきだが、これら市場が短期的に低迷するリスクも織り込んでおく必要がある」とコンサルタントのマルクス・ベーメ氏によるコメントがされています。
記事リンク:http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK820249020120920

Bloombergの2012/8/2付の記事「ゴールドマンなど外資系証券9社、日本で人員削減を急加速」では、日本で業務を営む外資系証券9社が、2012年3月までの1年間に全体で前年の2倍強の人員を削減していたことを伝えています。「欧州債務危機の長期化でグローバルにコスト削減が迫られる中、日本から、人件費などの安い香港やシンガポールなどのアジアの他の地域に人員を移す動きなどがある」ということです。
各社が金融庁に提出した資料に基づきブルームバーグ・ニュースが集計したところでは、「外国証券の日本の従業員総数は、12年3月末で6796人と1年間で537人(7.3%)減った。11年3月末は7333人で239人(3.2%)の減少だった」ということで、「削減のペースが急拡大している」ということです。
前年度の主要行の削減規模は、
ゴールドマン・サックス証券が14%減の847人(外国証券9社の中で最大で、1年前の人員数は987人)
クレディSは8.6%減の540人
ドイツ証は7.9%減の834人
BNPパリバが7.4%減の462人
とのこと。
ただ、「今後大きな削減がある可能性は低く、反動から人材採用の動きも出てくる」との見方のコメントもされています。
記事リンク:http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M83XFD0D9L3601.html

日経キャリアNET「金融人材のゆくえ 2012年後半-2013年前半見通し」では、エグゼクティブ・サーチ・パートナーズ 代表の小溝勝信氏より、2012年9月から2013年6月までの金融人材の求人動向が伝えられています。
M&Aビジネス、不動産は需要あり、ヘッジファンド、プライベートバンク、資産運用はほどほど、他は求人がほとんどない状況のようです。
個人投資家向けのビジネスでは、投信関連、個人富裕層関連、外資系金融機関での、個人向け投資商品の販売会社の卸ビジネスで需要があるようです。
企業向けファイナンスは、最近の景気の低迷と優良企業の余剰資金状態を反映して企業の資金需要は小さく、人材需要はほとんどないということです。
記事リンク:http://career.nikkei.co.jp/contents/finance/

読売オンラインの発言小町のトピック「40歳アメリカ人外資金融リストラ再就職の可能性」では、リストラされた41歳の状況について厳しい見解が飛び交っています。
リンク:http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2012/0319/492789.htm?g=02


また、「外資系金融マンのリストラ日記」では、外資系金融で仕事をしていたがリストラでクビになった著者による、外資系企業の実態、リストラの場面、リストラ後の就職活動(執筆時時点で無職)、給料は高いが雇用の継続性等を考えると日系企業と比べて良いのかといった視点での分析などがライトなタッチで描かれています。


外資系金融マンのリストラ日記
六本木 健
PHP研究所
売り上げランキング: 18265

0 件のコメント:

コメントを投稿