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2012年9月5日水曜日

欧州債務危機とドイツ国債のマイナス金利の動向見通し


ロイターの2012/9/4付の記事「焦点:ヘッジファンドさえも悩ませる独国債の今後の値動き」では、マイナス金利(「ドイツ2年国債利回りは7月にマイナスとなり、現在はマイナス0.037%」)の続くドイツ国債について市場参加者の様々な見方をしていることを伝えています。

主な見方として、下記の点が挙げられています。
・特にユーロ圏の指導者が債務共有化(共同債)の考えを導入し、ドイツにより大きな債務負担を押し付ける方向で解決しようとした場合、ドイツ国債の極めて高い価格(極めて低い利回り)は下落(利回りは上昇)すると見込まれる
・スペインが正式に救済を申し出れば、ドイツはその救済コストに加えて次はイタリアの問題にさらされることになるので、ドイツ国債の利回りが上がるのは確実
・ドイツ国債の高価格は市場の不透明感によって妥当性が裏付けられている
・ユーロ圏が解体すれば価値あるドイツマルクで返済される可能性もある
・ドイツ国債の安全性ゆえに、投資資金の管理代としてドイツにマイナス金利を支払うだけの価値はある
・ドイツ国債を取引する上で重要な問題は、ユーロ圏債務危機が悪化していった場合に、ドイツ国債などの安全資産に対する投資家の需要が一段と強まるのか、あるいはドイツが他国の債務をより多く負担して借り入れコスト上昇を招くのかという点
・足元である2012年9月は、スペインやイタリアの国債買い入れ計画の詳細が発表される可能性のある欧州中央銀行(ECB)理事会や、米連邦公開市場委員会(FOMC)といったイベントがあり、投資家の失望が生まれる余地も大きいことから、一部のファンドはドイツ国債を再び買う態勢を整えつつある
・ドイツ国債の見通しが悪化した場合、オランダやオーストリアのCDSの方がドイツのCDSよりも動きが急速になる可能性がある

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