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2012年9月9日日曜日

野村HDの永井グループCEOが語る野村の新戦略


日経の2012/9/8付の記事「野村HDの永井グループCEO「顧客ニーズは圧倒的にアジアに」」では、野村HDのグループCEOトップに就任した永井浩二グループ最高経営責任者へのインタビューが掲載されています。

目下の課題である赤字が継続している海外事業の合理化計画について語られています。
また、野村の顧客は圧倒的に国内だが、法人も個人も含めて海外取引にニーズが向かっており、中でも顧客ニーズは圧倒的にアジアであるとしています。法人向けビジネスの軸足を「日本を含むアジア」へ移すとし、そのための組織の構造をどう変えるかについて語っています。

野村の利益を支えている国内営業について。
「顧客のニーズは多様化しているし、常に変化している。ライフステージや家族構成、年齢によっても変化する。こうしたニーズの変化にちゃんと耳を傾けて、真摯に受け止めてきたのか。自分の反省を含めて言えば、野村の人間はやや傲慢というか、自分たちの思い込みでサービスやアドバイスを押しつけがちだったと思う」と個人向け営業の課題について述べられています。
アグレッシブな目標としながら、「預かり資産であったり、(投資信託の信託報酬などの)ストック収入の拡大を目指す。ストック収入を現在の約400億円から16年3月期には694億円に増加させたい」とのこと。

また、過去の増資によりダイリューションを起こした反省を踏まえ、また、株主利益を意識するため、「16年3月期のEPS(1株利益)50円」を掲げたということです。

野村のIRサイトでは新体制によるプレゼンテーション資料が掲載されています。
○グループCEO 永井 浩二「創業90周年(2016年3月期)に向けて~ Fit for the Future」
http://www.nomuraholdings.com/jp/investor/library/presentation/data/2012_0906_01_prem.pdf
個人向け営業についてピックアップ
(p7)
営業部門:お客様からの信頼獲得とグループの安定収益基盤としての役割を両立
・2016年3月期の税前利益1,000億円、顧客資産残高90兆円を目指す
・コンサルティング営業の深化:複雑化・高度化するお客様のニーズに対し、付加価値の高い提案
・商品戦略:タイムリーな商品提供、ポートフォリオ構築や時間軸の長い投資を念頭においた商品組成
(p8)
・投資信託ビジネスでは投資家の多様なリスク・リターンのニーズに応える幅広い商品を提供

○グループCOO兼ホールセール部門CEO 吉川 淳「ホールセール部門戦略~ Fit for the Future」
http://www.nomuraholdings.com/jp/investor/library/presentation/data/2012_0906_02_prem.pdf

参考
2013年3月期第1四半期決算説明資料(説明文付)
http://www.nomuraholdings.com/jp/investor/summary/financial/data/2013_1q_pres.pdf

(筆者注:個人向け営業について、「ポートフォリオ構築や時間軸の長い投資を念頭においた商品組成」という点について、野村がどのような投資信託を出してくるのか注目です。)

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