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2012年9月7日金曜日

数学と社会の発展

文部科学省から、2012/9/7付で「数学イノベーション戦略(中間報告)の概要」が公表されています。

ビッグデータの活用,リスク管理(金融・環境エネルギー問題・災害予測・防災)といった数理的により複雑な問題解決の機会が増えています。
背景には、「近年の社会の複雑化や情報化,計算技術の進歩,計算機性能の飛躍的向上などに伴い,諸科学・産業界が数学と協働し、課題を解決する場が飛躍的に増加」していることがあります。

一方で、「我が国では数学の力が必要との意見が多く見られるものの,アメリカやドイツ等の諸外国と比較すると数学と諸科学・産業との協働は未だ不十分であり,組織的な取組が必要」があると指摘がされています。

数学の持つ力を、「具体的実体を抽象化してその本質を抽出し,一般化・普遍化する力」とし、新たな社会的価値や経済的価値を創出する革新を生み出すこと(数学イノベーション)が不可欠としています。

課題解決のための推進策として、
1.数学のニーズの発掘からイノベーションへつなげるために必要な活動
(1)「出会いの場」「議論の場」の設定
(2)数学研究者と諸科学・産業との協働に向けた研究の推進
(3)諸科学・産業からの相談への対応
(4)「出会いの場」「議論の場」で得られた情報の関係者間での共有・活用
2.数学イノベーションに必要な人材
(1)数学界における人材の育成
(2)諸科学・産業における人材育成
3.その他(情報発信,理解の増進など)
であり、「これらの諸活動を継続的に実施するためには,個人的な活動だけでは限界であり,組織的かつ全国的な活動が可能となる「拠点」を構築する必要」があるとしています。

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