章立ては下記の通り。
第1部 人間とその相互関係
第1章 人口の配当を受ける成長地域はここだ
第2章 人間と病気の将来
第3章 経済成長がもたらす女性の機会
第4章 ソーシャル・ネットワークの可能性
第5章 言語と文化の未来
第2部 環境、信仰、政府
第6章 宗教はゆっくりと後退する
第7章 地球は本当に温暖化するか
第8章 弱者が強者となる戦争の未来
第9章 おぼつかない自由の足取り
第10章 高齢化社会による国家財政の悪化をどうするか
第3部 経済とビジネス
第11章 新興市場の時代
第12章 グローバリゼーションとアジアの世紀
第13章 貧富の格差は収斂していく
第14章 現実となるシュンペーターの理論
第15章 バブルと景気循環のサイクル
第4部 知識と科学
第16章 次なる科学
第17章 苦難を越え宇宙に進路を
第18章 情報技術はどこまで進歩するか
第19章 距離は死に、位置が重要になる
第20章 予言はなぜ当たらないのか
ブログ「官庁エコノミストのブログ」では、「かなり楽観的な方向を示している印象」と評しています。やや疑問に感じる項目もあるとしながら、知らない分野については目から鱗が落ちまくりで、興味深いとコメントされています。
内藤忍さんのブログでは、「経済だけではなく、医療、自然界、宇宙開発、宗教、言語と幅広い分野をカバーしており、各章にコンパクトにまとめられて」おり、「面白さは、結論に至るまでに提示されているデータ」にあり、「そのプロセスから、様々なヒントを得ることができる」と評価されています。
ブログ「そのスピードで」では、著書内に掲載されているデータの一部がコメントとともに紹介されています。
日本については存在感の低下により、決して明るくない未来が予測されています。
2050年の日本人の平均年齢は52,7歳。
人口一人当たりのGDPは、米国を100とすると、韓国は105、日本は58。この時点でのG7は、中国、アメリカ、インド、メキシコ、ロシア、ブラジル、インドネシアで日本は入っていないとされています。
英『エコノミスト』編集部 船橋 洋一
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