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2012年11月18日日曜日

フロンティア市場、エマージング債券のETFがSBI・楽天証券で取り扱い開始

SBI証券と楽天証券がフロンティアおよびエマージング(新興国)マーケットのETFの取り扱いを開始しました。
取り扱い開始は両社とも2012/11/15からとなっています。

・[FM]iシェアーズ® MSCI フロンティア 100 インデックス・ファンド 信託報酬 0.79%
http://jp.ishares.com/product_info/fund/overview/NYSEARCA/FM.htm?qt=FM
・[EEMS]iシェアーズ® MSCI エマージング・マーケット小型株インデックス・ファンド 信託報酬 0.69%
http://jp.ishares.com/product_info/fund/overview/NYSEARCA/EEMS.htm?qt=EEMS
・[LEMB]iシェアーズ® 現地通貨建てエマージング・マーケット債券ファンド 信託報酬 0.60%
http://jp.ishares.com/product_info/fund/overview/NYSEARCA/LEMB.htm?qt=LEMB
*リンクはブラックロックの商品概要ページ

「フロンティア」市場とは、新興国市場のさらに次に有望とされるマーケットで、中・低所得国で構成され、その資本市場は「先進国」や「新興国」と比較すれば多かれ少なかれ未成熟な市場です。

例えば、FM(フロンティア 100インデックス・ファンド)の2012/11/15時点での上位保有銘柄の国別内訳は
クウェート 31%
カタール 15%
アラブ首長国連邦 12%
ナイジェリア 12%
パキスタン 4.8%
カザフスタン 4.0%
オマーン 3.4%
アルゼンチン 2.9%
バングラデシュ 2.7%
米国 2.6%
となっています。
業種は金融が56.8%、電気通信が15.2%と金融と電気通信が大きな割合となっています。

シュローダーズのTalkingPoint(2012/6)ではフロンティア市場について解説されています。
PDF: http://www.schroders.co.jp/mt/p/pdf/marketreport/20120615/1417/FrontierMarket.pdf

シュローダーズによると、FMのベンチマークとなっているMSCI 指数によって定義されるフロンティア株式市場について、アジア、東欧、アフリカ、中南米、中東など広範囲の地域の中の26ヶ国の株式市場で構成され、中でも中東地域のウェイトが全体の約 6 割を占めると説明されています。 また、「フロンティア市場では、健全な経済運営を行っている中東諸国から、他地域に比べて未発達ながら高い成長を遂げているアフリカの国まで、その構成国の特徴は多岐にわたる」ということです。
MSCI指数では、「MSCI エマージング・マーケット指数」と「MSCI フロンティア・マーケット指数」は完全に区分されており、両方の指数に属する市場はなく、現在フロンティア・マーケットでも将来エマージング・マーケットへ変更というように、経済や市場の動向によって構成国は変わるものとなっています。

地域ごとに経済成長の背景(成長の源泉)については下記の通り。
中東地域: 原油からの収益を軸に、経済成長の多角化を進める。
アフリカ地域:中国からの投資により電力網の設置などインフラ整備が行われており、天然資源の採掘が進むと期待される。
アジア市域: 低い労働コストを背景に、新たな生産拠点として注目されている。
東欧地域: コモディティ関連の産業の成長が期待される。

フロンティア経済は、経済発展の初期の段階にあり、先進国経済や新興国経済よりも高い成長を遂げると期待されるともされますが、エマージング市場以上に不確実性が高いとも考えられます。
ただ、下記の点で投資魅力が説明されています。
・MSCI フロンティア ・マーケット指数の予想収益に基づく2012年4月時点での予想PER は8.3倍、MSCI ワールド指数の11.8倍や MSCI エマージング・マーケット指数の9.5倍に比べ、大きくディスカントされた水準
・グローバルな視点で投資を行う投資家の中でも、実際にフロンティア市場へ投資を行っている投資家は、まだまだ少数派で、国際投資家のエマージング株式への投資額が約 6910 億米ドルと見積もられているのに対し、フロンティア市場への投資残高はその 1~2%、110 億米ドル程度と推測され、「先行者利益」が期待できる。
・分散効果が高い。フロンティア株式は、MSCI ワールド指数や S&P GSCI 指数などに対し低相関を示す傾向にある。 フロンティア ・マーケット指数の構成する各市場間の相関も低い。 これは、各国の株式市場が、その国独自の状況によって変動する傾向にあるため
・フロンティア株式市場は、構成各国の経済水準と比べれば、著しく未成熟な状態にあるといえるが、フロンティア経済が世界の GDP の 4.4%を占めるに対し、株式市場のウェイトは世界の 0.4%に過ぎないため、上昇余力が大きい


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