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2012年11月9日金曜日

日本証券業協会内に「個人投資家応援証券評議会」が設置 個人投資家の立場から提言

日本証券業協会の証券戦略会議において「個人投資家応援証券評議会」が設置され、2012/11/1から正式に発足、11/5に第1回会合を開催されたと伝えられています。
議長はマネックス証券代表取締役社長の松本大氏。

個人投資家応援証券評議会は、個人投資家を主たる顧客基盤とする証券会社を参加資格とし、個人投資家の視点で証券市場の活性化策および規制緩和要望などを取りまとめ、積極的に意見を発信していくことを目的に設立されたとしています。
ネット証券大手と中堅以下の対面証券の20社により構成。個人向けもやっているけど、機関投資家や法人を顧客としている証券会社は入れず、100%個人投資家の側に立った方策を考えていき、様々な提言を行っていくことを目的としています。

課題は、「公募増資」「インサイダー取引問題」「信用取引ルール」「取引所に関する全般」「銘柄推奨に関する非合理的な規制の緩和」「税制」「次世代に向けた資産形成のあり方」「証券投資普及への環境整備」の8項目とのこと。
議論の課程や評議会の活動については、日本証券業協会のWEBサイトや、各社のホームページ等を通じて公開していくということです。

松本大氏は、公募増資の問題、空売り規制が厳しすぎる、コンピュータによる超高速トレードが速すぎるので個人投資家が現在値より高い価格で信用新規売り注文を入力しても、発注ボタンを押したときには現在値より低い価格になってしまっていて警告の対象になってしまうなど、改善することはたくさんあると述べています。
評議会が日証協の中に設置されたというところに意味があり、取りまとめた提言は正式なルートで、証券戦略会議などしかるべき場に上げるので、「発信する力」があると意気込みを語っています。

低迷する株式市場をもとに株式の売買は細り、取引の多い投資家はFXへ流れており、ネット・対面を問わず、個人投資家の“株ばなれ”に対する危機感が背景にあるようです。

・ZAIオンライン(2012/10/31) 「個人投資家応援証券評議会」発足議長の松本大マネックス証券社長に聞いた!
http://diamond.jp/articles/-/27073
・日本証券新聞(2012/11/6) 「個人投資家応援証券評議会」共同取材で方針打ち出す 「8つの議題」に順次対応
http://www.nsjournal.jp/column/detail.php?id=316686&dt=2012-11-06
・ZAIオンライン(2012/11/6) 「個人投資家応援証券評議会」が活動開始!ネット証券+対面証券の社長が声を揃えたこととは?
http://diamond.jp/articles/-/27469

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