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2012年11月16日金曜日

ETFを活用したJ-REITへの投資手法[東証レポートより]

東京証券取引所の月刊レポート「~最近注目を集めるJ-REIT投資~ETFを活用したJ-REITへの投資手法」(2012年11月版)では、ETFを利用したJ-REITへの投資手法やそのメリットについて紹介されています。
URL(PDF): http://www.tse.or.jp/rules/etf/b7gje6000002em5o-att/b7gje6000002z4hr.pdf

J-REITは、「たくさんの投資家から資金を集めて「不動産」を購入し、そこから生じる賃料や売却益を投資家に配当(正確には分配)する商品」で「「株」と同じ方法で売買が可能」。
株価の変動は大きいのですが、魅力は高い配当利回りです。
利回りの比較 (2012年10月末時点)
J-REITの確定配当利回り 4.95%
東証1部上場銘柄の加重配当利回り(確定) 2.50%
新発10年国債利回り 0.775%

2012年はJ-REITが好調で、東証REIT指数に連動するETFの純資産総額は2011年と比べて2倍の約300億円(2012年10月末現在)となっています。
東証REIT指数に連動するETFは下記2銘柄です。
・NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343) 信託報酬 0.32% 年4回分配
・上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(1345) 信託報酬 0.30% 年6回分配

REITに関する追い風となる制度改正等の動向として下記の点が挙げられています。
・資金調達・資本政策手段の多様化(ライツ・オファリング、無償減資及び自己投資口取得等の導入)
・ガバナンスの強化(投資法人の意思決定の仕組みについて、投資家の信頼を高めるための仕組みの導入の検討)
・インサイダー取引規制の導入(J-REITは現在インサイダー取引規制の対象外)
・金融緩和の強化(日銀が「資産買入等の基金」の規模を拡大し、総額1,300億円のREITの買い入れ)

また、ETFを利用するメリットとしては、東証REIT指数に連動するETFの配当利回り、手軽に分散投資、少額(1万円程度)から投資可能、日々のファンド組入銘柄の状況(PCFファイル)やリアルタイムの1口当たり純資産価格(iNAV)が配信されており情報入手が容易、流動性供給を約束した2社以上の指定参加者(証券会社)による高い流動性が挙げられています。

【関連記事】

・2012/10/12 世界のREITのレポート/情報源の一覧と低コスト商品(ETF,投資信託)
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/10/reitetf.html
・2012/9/1 J-REITの値動き TOPIXと高い相関あり
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/09/j-reittopix.html
・2012/8/23 Jリート市場の役割
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/08/j.html

マネーの知恵(仮)関連記事:
・2012/7/12 長期の資産形成と自分年金の作り方を考える(1)
http://money-learn.seesaa.net/article/280414842.html
・2012/7/2 J-REIT投資の分配金と資産形成について考える(2)  -J-REITの分配金と株価のトレンド
http://money-learn.seesaa.net/article/278575756.html
・2012/6/28 J-REIT投資の分配金と資産形成について考える(1)
http://money-learn.seesaa.net/article/277673639.html

参考:2012年4月から10月の東証REIT指数(黄)とTOPIX(緑)の比較チャート


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