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2015年9月13日日曜日

週刊東洋経済(2015年9月19日号)「やり直し相場ではじめるETF(上場投資信託)超入門」

週刊東洋経済(2015年9月19日号)「やり直し相場ではじめるETF(上場投資信託)超入門」
p56~p97の21頁にわたりETF特集が組まれています。

内容

Part1 市場動向こそ好機 完全入門!今なぜETF投資か(p58-61)
1.下落相場に強い 国際分散投資に最適
2.圧倒的な低コスト 長期投資で最大の武器
3.短期売買も得意 レバレッジ型、VIX連動が急増
4.高い優良株不要 同じ成績で紙くずになる危険もない
5.簡単・格安に取引 ネット証券でいつでも売買
6.投資対象が多様化 新興国や商品、債券にも投資可能
○1000人アンケート
○データ解説 ITバブル崩壊、リーマンショックで起きたこと 国際分散投資は暴落相場を乗り越えた(p62-63)
○10分で学ぶETFの基礎知識(p64-65)

Part2 達人に学ぶETF投資術(p66-71)
・カン・チュンドさん(普陽FPオフィス)~世界経済の成長に乗る王道の国際分散投資
・浅川夏樹さん(「銀座 八千花」オーナー兼個人投資家) ~下落ヘッジ+高分配金で鉄壁
・深野康彦さん(ファイナンシャルリサーチ 代表) 訪日客「爆買い」はこう狙え
・渡邊雅史さん(お金のデザイン チーフETFストラテジスト) 成長、配当、物価ヘッジで勝つ
○レバレッジ・インバースの衝撃 メガバンク、トヨタ株を超える大商い(p72-73)
○著名投資ブロガー 水瀬ケンイチのポートフォリオの組み方 自分で耐えられる最大損失額をまず決めよ(p74-75)

Part3 徹底解剖!ETFの投資対象 相場激変でも慌てない(p76-87)
○代表的なアセットクラス別のETFが紹介(p76-83)
○次のバブル崩壊はETFが引き金か?(p84-85)
○日本人が知らないETF大手の正体(p86)
○ETF大国米国では独立系アドバイザーが活躍(p87)

Part4 買ってよいETF ダメなETF 主要銘柄を徹底評価(p88-97)

マネーの知恵(仮)「「やり直し相場ではじめるETF超入門」週刊東洋経済(2015年9月19日号)を読み解く」では、内容のまとめとコメントが掲載されています。


週刊東洋経済 2015年 9/19号[雑誌]

東洋経済新報社 (2015-09-14)

2015年1月8日木曜日

日銀によるETF買い入れによる5つの効果

日銀は2010年12月15日以降、異次元の量的緩和策の中で、ETFを買い入れる非伝統的手法をとっています。
2014年10月31日発表の「日銀黒田バズーカ2」の概要
①長期国債の保有残高の伸びを年間50兆円から80兆円と30兆円拡大。
②買い入れる国債の平均年限も最大3年延長。(平均残存年限を7-10年程度へ)
③ETFやREITの買い入れ額を3倍に。
(ETFの年間買入れ額を1兆円→3兆円に、
 REITの年間買入れ額300億円→900億円に)
※ETFの買い入れ対象に新たにJPX日経400連動型ETFを加える

ETF買い入れの効果について、マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏は、下記の5つを指摘しています。

1.購入したETFを売却するときの「出口政策」がやりやすくな
インフレが過熱した場合に売れば、マーケットをコントロールしやすい。

2.ETF買い入れによる金融緩和策と、日銀の財務の健全性が同じ方向性にあること
アベノミクスが成功してデフレを脱却すれば、株価も上がり、日銀の財務の健全化にもなる。
円は安くなり、国債は最高値で金利は史上最低。歴史を見ても、一度信用を失った通貨や国債を買い支えるのは不可能なので、そのような最悪の状態にならないよう、一刻も早く国債からETFにシフトすべき。

3.株式市場を通して生きた経済にお金が回る
ETFの買い入れはマネーストック(世の中に出回っているお金の総量)に直結する。国債購入の場合は、銀行にお金が流れてもお金を借りる企業が少ないため、実体経済への影響は少ない。「マネタリーベースが増えるのはたしかだが、実体経済にお金が回らない」というのは現在の量的金融緩和に対する批判の最たるものだ。

4.資産効果が期待できる
株価が上がれば、経営者や資産家、株主の消費が促され、それが波及して全国的に消費マインドが向上する。
株価が上がってすべての人が恩恵を受けるとはいえないが、困る人はいない。一方、国債の大量購入によって国債価格が上がり金利が下がると、年金運用などの面で困る人は少なくないだろう。

5.日銀が買い入れるETFに「JPX400」が加わり、企業のROE(株主資本利益率)に対する意識が高まる
JPX400は、資本の効率的活用や投資家を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした「投資家にとって魅力の高い会社」で構成される株価指数なので、JPX400の注目度が高まれば、この指数に採用されたい企業が増える。
結果として、企業のROEに対する意識が高まり、自社株買いや配当額が増えるといった効果が期待できる。企業の内部留保はおよそ300兆円あるが、その有効活用にもつながる。

・ダイヤモンドオンライン(2015/1/8)
「【2015年の日本株】日銀の「ETFドカ買い」で 年末に日経平均は2万2000円へ」より
http://diamond.jp/articles/-/64614?page=2

ただ、中央銀行が株式を購入するというのは世界を見渡しても異例な政策でもある。どの企業の株を買うかという判断を中央銀行が下すというリスクは、個別株ではなくTOPIX連動型のETFを買うことで回避しているとしても、通貨の番人である中央銀行がき損の恐れのあるリスク資産を大量に買うことは、通貨の価値に関わる問題でもある。
損失は国民の税金によって補填されることになる。
ニッセイ基礎研究所のチーフエコノミスト、矢嶋康次氏は「金融政策の波及経路が昔より多岐にわたるようになっており、一概にリスク資産を購入すべきではないとは言えない。しかし、損失が生じた場合は、通貨の価値を守るためにも補てんが欠かせない。そこには国民の血税が使われることになるのだから、その方法については『出口』を迎える前に一日も早く決めるべきではないか」との見方を示している。
(ロイター(2014/11/6)「荒れ始めた日本株市場、日銀ETF買いめぐり思惑交錯」っより)

日銀は、「指数連動型上場投資信託受益権(ETF)および不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入結果」をホームページで発表しています。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/menu_etf.htm

2014年10月31日金曜日

ブラックロックからiシェアーズの外国債券ETF3本が東証に上場

東証より、ブラックロックのETF「iシェアーズ」の外国債券を投資対象とする3銘柄のETFが新規上場が発表されました。上場予定日は11月19日(水)。

東京証券取引所 2014/10/30
11月19日(水)、 外国債券を投資対象とする3銘柄のETFが新規上場します ~ETFの運用残高で世界最大手の「iシェアーズ®」 東証上場シリーズ第3弾~
http://www.tse.or.jp/news/08/141030_a.html

ブラックロック 2014/10/30
ETF の運⽤残⾼で世界最⼤⼿の「i シェアーズ®」外国債券市場への連動を⽬指すETF3 銘柄を東証に上場予定
http://www.blackrock.com/jp/literature/press-release/ishares-20141030-press-release-ja-jp.pdf

今回、追加されるのは下記の3本。
JDR形式での上場のため、内国株式と同様にお取引いただけます。(外国証券取引口座の開設は不要で、特定口座での取扱いが可能。)
要は、米国株式でしかアクセスできなかったETFが、日本株式で取引可能になったということです。
JDR(Japanese Depositary Receipt)とは、日本型の預託証券のことであり、外国有価証券を受託有価証券として受益証券を発行することにより、内国有価証券にできる手法です。アメリカのADRやヨーロッパのGDRと同様に、外国の株式や債券、ETFなどを日本国内で円滑に流通させるために整備された枠組みです。(商品パンフレットより)


・(1361)iシェアーズ 米国ハイイールド債券ETF(iBoxxドル建てLHYC)
対象指数:Markit iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド・キャップト指数
管理報酬:年0.50%
⽶ドル建てのハイイールド債券に投資する ETF(上場投資信託)です。
⽶ドル建てのハイイールド債券市場の値動きを示す指数である「Markit iBoxx ⽶ドル建てリキッド・ハイイールド・キャップト指数」への連動を目指します。

・(1362)iシェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM国債コア)
対象指数:バークレイズ新興市場自国通貨建てコア国債インデックス
管理報酬:年0.50%
現地通貨建ての新興国の国債に投資する ETF(上場投資信託)です。
現地通貨建ての新興国の国債市場の値動きを示す指数である「バークレイズ新興市場⾃国通貨建てコア国債インデックス」への連動を目指します。

・(1363)iシェアーズ 米国債ETF(バークレイズ米10年国債)
対象指数:バークレイズ米国国債(10年ターム)インデックス
管理報酬:年0.20%
国債(7-10 年)に投資する ETF(上場投資信託)です。
国債市場の値動きを示す指数である「バークレイズ⽶国国債(10 年ターム)インデックス」への連動を目指します。


*アセットクラスの外国債券への検討には下記の本を一読するのがお勧めです。

2014-2015 世界のマネーは米国に向かう
藤田 勉
ダイヤモンド社
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2012年11月18日日曜日

ETFの分配金利回り 4%以上も4銘柄


東京証券取引所の月刊レポート「~ETFで好利回り投資~ETFの分配金利回りってどれくらい?」では、分配金に着目したETF投資についての紹介がされています。
レポート(PDF): http://www.tse.or.jp/rules/etf/b7gje6000002em5o-att/bunpaikin.pdf

上場企業の配当金支払額は年々増加していて、2011年度は6兆円を超える配当金が支払われており、企業の株主還元の姿勢が強くなっているため、上場企業の配当金支払額が増加すると、これらの銘柄を組み入れているETF(上場投資信託)の分配金も増加することが期待されるということです。
なお、ETFは1月と7月に分配金の支払いを行う銘柄が多くなっているようです。ETFの配当実施銘柄数(2011年6月~2012年5月)を見ると、1月は31銘柄、7月は60銘柄で、他の月は数銘柄ですので、7月が多数です。
*3月決算の上場会社の配当を受けて7月の分配基準日を定めているETFが多いのかなと思います。

ETFの確定分配金利回り(2012年6月11日現在)として、下記表が掲載されています。

4%以上は4件で、内訳は下記の4銘柄です。
(ETF名(証券コード) 分配金利回り 運用会社(受託会社)の順に記載)
・上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(1345) 5.07% 日興アセットマネジメント
・上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A‐REIT)(1555) 5.07% 日興アセットマネジメント
・上場インデックスファンド海外債券(Citigroup WGBI)毎月分配型(1677) 4.89% 日興アセット
マネジメント
・NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343) 4.26% 野村アセットマネジメント
*レポートでは分配金利回り上位10件が掲載されています。他には、医薬や銀行セクターのETF等が上位に入っています。

また、レポートではETF銘柄別の分配金基準日カレンダーが掲載されています。

2012年11月16日金曜日

ETFを活用したJ-REITへの投資手法[東証レポートより]

東京証券取引所の月刊レポート「~最近注目を集めるJ-REIT投資~ETFを活用したJ-REITへの投資手法」(2012年11月版)では、ETFを利用したJ-REITへの投資手法やそのメリットについて紹介されています。
URL(PDF): http://www.tse.or.jp/rules/etf/b7gje6000002em5o-att/b7gje6000002z4hr.pdf

J-REITは、「たくさんの投資家から資金を集めて「不動産」を購入し、そこから生じる賃料や売却益を投資家に配当(正確には分配)する商品」で「「株」と同じ方法で売買が可能」。
株価の変動は大きいのですが、魅力は高い配当利回りです。
利回りの比較 (2012年10月末時点)
J-REITの確定配当利回り 4.95%
東証1部上場銘柄の加重配当利回り(確定) 2.50%
新発10年国債利回り 0.775%

2012年はJ-REITが好調で、東証REIT指数に連動するETFの純資産総額は2011年と比べて2倍の約300億円(2012年10月末現在)となっています。
東証REIT指数に連動するETFは下記2銘柄です。
・NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343) 信託報酬 0.32% 年4回分配
・上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(1345) 信託報酬 0.30% 年6回分配

REITに関する追い風となる制度改正等の動向として下記の点が挙げられています。
・資金調達・資本政策手段の多様化(ライツ・オファリング、無償減資及び自己投資口取得等の導入)
・ガバナンスの強化(投資法人の意思決定の仕組みについて、投資家の信頼を高めるための仕組みの導入の検討)
・インサイダー取引規制の導入(J-REITは現在インサイダー取引規制の対象外)
・金融緩和の強化(日銀が「資産買入等の基金」の規模を拡大し、総額1,300億円のREITの買い入れ)

また、ETFを利用するメリットとしては、東証REIT指数に連動するETFの配当利回り、手軽に分散投資、少額(1万円程度)から投資可能、日々のファンド組入銘柄の状況(PCFファイル)やリアルタイムの1口当たり純資産価格(iNAV)が配信されており情報入手が容易、流動性供給を約束した2社以上の指定参加者(証券会社)による高い流動性が挙げられています。

【関連記事】

・2012/10/12 世界のREITのレポート/情報源の一覧と低コスト商品(ETF,投資信託)
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/10/reitetf.html
・2012/9/1 J-REITの値動き TOPIXと高い相関あり
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/09/j-reittopix.html
・2012/8/23 Jリート市場の役割
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/08/j.html

マネーの知恵(仮)関連記事:
・2012/7/12 長期の資産形成と自分年金の作り方を考える(1)
http://money-learn.seesaa.net/article/280414842.html
・2012/7/2 J-REIT投資の分配金と資産形成について考える(2)  -J-REITの分配金と株価のトレンド
http://money-learn.seesaa.net/article/278575756.html
・2012/6/28 J-REIT投資の分配金と資産形成について考える(1)
http://money-learn.seesaa.net/article/277673639.html

参考:2012年4月から10月の東証REIT指数(黄)とTOPIX(緑)の比較チャート


2012年10月26日金曜日

バンガード本社報告会の概要メモ


ブログ "いい投資"探検日誌 from 新所沢 の2012/10/26付記事「竹川美奈子さんのバンガード視察ツアー報告会に参加しました」では、竹川美奈子さんがバンガードの本社を訪問した報告会の内容がアップされています。
記事URL: http://shintoko.asablo.jp/blog/2012/10/26/6612674

~ポイントをピックアップメモ~
・概要
バンガードでは勤続年数の長い社員が多い。
理念を理解していて自分がそれに沿った役割を担っていると理解して行動している。
顧客に対してメッセージを伝えるのが大事。
バンガードがベストだと信じているから親や知人にも薦められる。
今売れるものではなく、10年20年必要とされるものを提供する。
顧客優先の考え方。
徹底したコスト削減。
ファンドがバンガードの株式を保有しているという特殊な構造。株主のため=ファンドに投資している投資家のためになり、利害が一致する

・販売チャネル
DC,DBの年金関係が30%、IFA経由での販売が23%、残りの47%が直販。
半分以上は外販
販売会社に手数料(コミッション)を払わない。米国FAは顧客資産に応じたフィーでもできるようになった事で顧客と利害が一致。顧客資産を増やすことに専念させる。相場にぶれが生じるので安定した運用を。

・徹底したコスト削減
投資家とのコンタクトはWebや電話を重視。Webに誘導してコストを下げる。ITには予算の三割を割り当て
個人投資家の90%はオンライン経由でのつながり(電話は1日30本くらい)
ニュースレターの開封率が25-30%と高い
広告宣伝費をあまり使わない。ネットプロモータースコア(あなたは友人や家族に勧めますか?10~0までの11段階評価で10,9の合計から6~0までのスコアをマイナスする)が高い。富裕層だと80%が10,9を出す高い満足度
目論見書などの印刷から発送まで自社工場でオートメーション

・顧客向けサービス
投資家を投資資産に応じてセグメント分け
担当者がついているが対応はあくまでも電話とWeb。対面ではない。主にポートフォリオマネジメントや節税についての相談にのる。担当者は経験が長い人が担当
エモーショナルなナビゲーションにシフトして満足度が向上した。家族の話を聞いたりもする。しかし、95%はWeb

【関連記事】
・2012/9/16 バンガード 米大手のETF運用会社 理念は「長期・分散・低コスト」「顧客第一」
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/09/etf.html
・2012/9/30 理念への共感を呼び少しずつ根付く直販の独立系投信 運用規模や実績が課題
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/09/blog-post_30.html
・2012/8/31 米国で支持されるETF運用会社はバンガード 日本での取り扱い拡大に期待
http://moneyneta.blogspot.jp/2012/08/etf_31.html

2012年10月5日金曜日

日本の投資家の間で海外ETFが拡大している


日経(2012/10/4)スクランブルの記事「海外ETF活況が映す日本株パッシング 証券部 関口慶太」は、日本の投資家による米国上場のETFの購入比率が上がっていると、海外ETFの拡大を伝えています。

「米資産運用大手ブラックロックによれば、2012年8月末の世界のETFの純資産残高は1.57兆ドルとリーマンショック前のピークである07年末(7967億ドル)の約2倍」に、「商品本数は3291本と3倍近く」になっているそうです。世界的にETF市場は拡大の一途ということです。

例えば、日本株低迷の裏で、ASEAN諸国の株価指数は2012年の年初から10月4日までの上昇率上位はタイが27.7%、フィリピンの24.6%、シンガポールの16.2%となっており、先進国の相場に比べて値動きこそ荒いが、上昇していることも追い風のようです。

ETFの最大のメリットはコストの安さで、モーニングスターによれば、国内の投信の信託報酬は平均で1.49%だが、海外ETFでは1%を下回るものが多い。ブラックロックが取り扱うETFは最大でも0.99%だと説明されています。
「一定金額以上投資しないとコスト倒れになるが、当面保有し続けようという投資家にとっては妙味がある」と解説されています。(*現状ではネット証券であっても売買手数料は比較的掛かります。)

機関投資家においても「透明性のある価格と流動性へのニーズが台頭」しているようで、都市銀行や生命保険会社など金融機関が海外投資の一部に組み入れる動きもあるとのこと。

2012年9月16日日曜日

バンガード 米大手のETF運用会社 理念は「長期・分散・低コスト」「顧客第一」

インデックス投資アドバイザーのカン・チュンド氏のブログでは、2012/9/4-5でのバンガード本社への視察ツアーについての記事が掲載されています。
ブログ記事:
2012/9/14 バンガード社は群馬県にある典型的な日本企業、というイメージの会社でした
http://tohshi.blog61.fc2.com/blog-entry-1713.html
2012/9/16 成功報酬がないのに、本当に満足度は高いのか?(バンガード社探訪記)
http://tohshi.blog61.fc2.com/blog-entry-1714.html
2012/9/16 ファンド資産が増える ⇒ 手数料が下がるの摩訶不思議・・(バンガード社探訪記)
http://tohshi.blog61.fc2.com/blog-entry-1717.html

バンガードは米国のETFの運用会社の大手です。
Wikipediaの説明では、「1976年にバンガード・グループ創業者ジョン・C・ボーグルにより個人投資家向けに世界初のインデックスファンドが発売された。「長期・分散・低コスト」での投資を提唱している。バンガード・グループ元社外取締役に『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者の現プリンストン大学経済学部長バートン・G・マルキール、現社外取締役としては『敗者のゲーム』の著者のチャールズ・エリスがいる。」ということ。

バンガード本社の場所はペンシルベニア州Malvern。
運用資産額は約2兆ドル(およそ160兆円)で、約39%は、アクティブ・ファンドの運用、残り61%が、インデックス・ファンド(ETF含む)。
バンガードの商品をダイレクトに購入している人たち)はおよそ43%、「機関投資家等」が約67%の資産残高比率。確定拠出年金(401Kプラン)を通じての購入は、「実際に投資信託を買っているのは個人ですが、バンガード社にとっての顧客は「企業」」になり、また、アドバイザーを通じての購入も含めて「機関投資家等」とされています。
43%の「純粋な個人投資家」の資産の残高ベースでおよそ45%を占めているのは、預かり資産100万ドル以上の富裕層で、富裕層の約半分は75歳以上ということです。

以下、内容のサマリーです。
・低コストとバンガード社の理念「クライアント・ファースト」(顧客第一主義)
Low cost is a critical success factor.(低コストこそが、成功の根幹である)

・温和でゆったりしている社員が多い。
「私たちはウォール街の ガツガツ系の運用会社とは違うのです。」(バンガードの幹部)
「会社の理念が日常ベースで共有されている雰囲気」で、「ひとつのコミュニティ(共同体)」が会社内で形成されていると感じられたとのことで、「古きよき日本の会社」のようであったということです。

・個人顧客の4つのカテゴライズ
「Personal Investor」・・預かり資産が5万ドル以下。口座管理手数料として年20ドルが必要
「その他」では預かり資産によって、「Voyager Services」、「Voyager Select Services」、「Flagship Services」

と分けられる。口座管理手数料はなし。
「Voyager Select Services」以上のプランでは、CFPの資格を持ったファイナンシャルプランナーのアドバイスや書面交付がある「ファイナンシャルプラン」作成サービスが無料で受けられる(、「Core」「Voyager Services」では有料)。個々のアドバイザーに「成功報酬のインセンティブ」はない。

「Voyager Select Services」と「Flagship Services」の顧客には「ラップ口座」のサービスもある。
アドバイザーが具体的にポートフォリオを組み、当てはめるファンド、ETFについても助言。「投資助言サービス」

かつ、「資産管理サービス」のようなもの。

・全てが自前
アドバイスのCFP、コールセンターは社員が担い、印刷工場、データセンターは全て自前。R&D(研究開発センター)も本社に併設。
カン氏は、「サービスの質を維持・向上させたい、また、顧客情報を、責任を持って管理したいという気持ち」を感じたと述べられています。

・アクティブ・ファンドも低コスト
米国のアクティブ・ファンドの平均年間経費率は 1.15% だが、バンガードのアクティブ・ファンドの平均は 0.28%。

・ファンドの規模によってコストを安くしていく
「資産が大きくなって収入が増えてコストを上回ってくれば、それぞれの投信の決算期ごとに、その分、エクスペンス・レシオを引き下げて投資家に還元」する仕組み。
『かかったコスト(実費)だけしかもらわない実費経営がバンガードの基本』(バンガード・インベストメンツ・ジャパンの加藤隆代表)。
日本の保険会社のように、「バンガードのファンドを保有する人(ファンド保有者)が、バンガードという会社そのものを「所有」」する。そのため、「ファンド保有者のほうだけを向いて経営が出来る、つまり、実質的に「実費経営」が可能になる」とのこと。
ex 「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)の年間経費率は 0.06%
    「バンガード・MSCI・エマージング・マーケッツETF」(VWO)の年間経費率は 0.20%

・インデックス運用の運用力
「浮動株調整後の時価総額加重平均を採用した指数こそ、インデックスファンド(含むETF)の運用にふさわしい指標である」(株式チームのSandipさん)
流動性の高さ、広範な分散の重要性。「浮動株調整後の時価総額加重平均を採用した指数でも、低コストでプロダクトが組成できなければ、それは商品になり得ない」。
「i シェアーズがETFの百貨店だとすると、バンガードはやはり「セレクトショップ」のイメージ」とのこと。

関連リンク:
バンガードインベストメンツジャパン

2012/3/21 日本経済新聞電子版に掲載されたコラムいつかは経済自由人!「日本と大差、米巨大投信「顧客本位」の秘密」(バンガードインベストメンツジャパンのページに全文掲載)

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2012年8月31日金曜日

米国で支持されるETF運用会社はバンガード 日本での取り扱い拡大に期待


SankeiBizの2012/8/30付の記事「バンガードがETFプロバイダーとして最高の評価を獲得~Cogent Research(R) アドバイザー・ブランドスケープ(R) 2012の調査結果より~」では、米国のETFプロバイダーのCogent Researchの実施した、「登録された投資アドバイザー、証券ブローカー、独立系ファイナンシャル・プランナー、銀行の渉外担当員などを対象にアンケート調査」の結果を報じています。

Cogent Research(R) Advisor Brandscape(R) 2012が2012年7月25日に発表した、ファイナンシャル・アドバイザーを対象とする調査結果として、「最も好ましい印象を与えるETFプロバイダー」としてバンガードが選ばれましたということです。回答者の60%以上が、バンガードを支持したとのこと。
米国バンガードで米国のファイナンシャル・アドバイザー・ビジネスを統括するマーシャ・キングのコメント:
「この結果は、バンガードがアドバイザー業界との間に築いた強固な関係の賜物です。バンガードは、優れた投資商品を提供すべく日々精進し、また、ファイナンシャル・アドバイザーの皆さまが顧客の方々の投資目標の達成を助けるために必要なサポートを提供してまいりました。これまでの努力が実を結んだことを嬉しく思います」

2位以下は、
2位:WisdomTree
3位:State Street/SPDR
4位:First Trust
5位:iShares
とのことです。

日本で買えるバンガードETFの一覧はバンガードジャパンのサイトに掲載されており、特徴は、「高いトラッキング精度(インデックスファンドとしての正確さ)」と、「低コスト」としています。
2012/8/30現在では、野村証券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券で取扱いがされています。

関連記事:

・梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(2012/8/30)「ETF運用会社として最高の評価を獲得、バンガードのETFは超低コスト」

「超低コスト!
ひととおりのアセットクラスは揃っているのですが、今後は米国で人気のバリュー系ETF(VTV・VBR)なども買えるようにしてほしいと思います。」
と評価がされています。



・Financial Times(2012/6/24)「US financial advisers turning to ETFs」

2012年8月10日金曜日

GAL、RLY、INKM:アクティブ「バランス型ETF」


カン・チェンドさんのブログの記事「楽天証券で3つのアクティブ「バランス型ETF」が登場」で、SPDR SSgA Active Asset Allocation ETFsというシリーズのETFが紹介されています。

アクティブ運用としてのETFで、TAA(タクティカル・アセット・アロケーション)を行うGALが楽天証券でも購入可能になったという記事になります。

SPDR SSgA Global Allocation ETF(GAL)年間経費率 0.35%
SPDR SSgAマルチ・アセット・リアル・リターンETF(RLY)年間経費率 0.70%
SPDR SSgAインカム・アロケーションETF(INKM)年間経費率 0.70%

GAL ⇒ ノーマル型
RLY ⇒ インフレ対応型
INKM ⇒ 利回り重視型
という特徴として説明がされています。

楽天証券のサイトより:
日本初のアクティブ運用型ETF3銘柄を提供
米国株式ETF SPDR(スパイダー)シリーズ3銘柄・シンガポールETF1銘柄・アセアン株式1銘柄 新規取扱い開始のお知らせ
GAL ⇒低コストで流動性の高いETFの特徴を活かしバランス型投資信託に近い運用を行なう。
RLY ⇒ンフレから資産を守ることを主軸においたETFで、コモディティ、不動産、米国物価連動国債(TIPS) など、過去株式や債券をアウトパフォームしてきた実物資産に連動するETFに投資。
INKM ⇒米国債、社債、転換社債、優先証券、グローバルREIT、国内及び海外の株式に連動するETFに投資することで、国際的な低金利においても、利回りを追求することを目指すETF。

iシェアーズ S&P 米国優先株式インデックス・ファンド(PFF)からの配当金


株式ETFセクターとしては超高配当ETFの、iシェアーズ S&P 米国優先株式インデックス・ファンド(PFF)から530株分の配当金をいただいたという報告がされています。

対象は米国企業かと思われますが、日本の定義では、「優先株式(ゆうせんかぶしき)とは、利益もしくは利息の配当または残余財産の分配およびそれらの両方を、他の種類の株式よりも優先的に受け取ることができる地位が与えられた株式である(会社法108条1項1・2号)」です。

「平時であれば[PFF]米国優先株式インデックス・ファンドは6%前後の配当利回りを享受できる良いETFだと思う」としながらも、「金融・銀行・保険という御三家がずらっとならんでおり、この3業種だけで保有割合は75、83%と4分の3を超えている」ということで、「5年間のチャートを見てみると分かる通り、見事2008年〜2009年のリーマンショックの時は奈落の底まで沈んでしまって」いることの懸念を指摘しています。