三菱UFJ国際投信の投資環境マンスリー 2016年3月号がリリースされています。
ポイント:
①米国 個人消費中心の緩やかな景気回復を予想
・サンダース氏とトランプ氏が優勢となれば、金融市場や対中関係の悪化が懸念され、不安定要因となる可能性がある。
②英国 BREXIT – 現時点では不透明なことが多すぎること、これがリスク
・ブレグジット(BREXIT)とは、現在EU(欧州連合)政界で最も使われる言葉で、英国のEUからの離脱を意味する造語。
元来EUには離脱のルールが存在しない。一方、英国内もBREXITを実現させる道も未整備なうえ、目的も見えない。2月後半の為替市場における英ポンド下落も、すべてが不透明、まさにこれがリスクとして認識され売り込まれたと見られる。
③日本 マイナス金利は実体経済への即効性よりも、円安反転による収益改善に期待
・マイナス金利の定着で配当利回りに着目した株式への資金流入も期待か
④オーストラリア 資源安の一服で通貨底打ちの可能性も
・比較的良好な経済環境のもと、原油安に歯止めがかかれば、豪州の利下げ観測後退や国際的な金融市場安定で、豪ドルは対円や対米ドルで緩やかな上昇が期待されそう
⑤中国 景気安定の確証はいまだ得られず、不動産市況の回復基調が一段と強まるかが注目
⑥為替 米国悲観論の修正に伴い円相場も安定へ、ただし不安定な原油・中国動向には要注意
・足元の円高ドル安は、米国株安に代表される世界的なリスク回避色の強まり、さらにそれが米国利上げ期待(ひいては日米金利差拡大期待)のはく落につながったことが主因と考えられる
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