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2013年1月13日日曜日

外国人投資家が見る2013年初頭の日本株動向


日経(2013/1/12)「外国人投資家が占う2013年の日本株」では、日本株を長年みてきた外国人投資家の2人による2013年の日本株の行方の見通しが掲載されています。

○フィデリティ投信ポートフォリオ・マネージャー・ジェイ・タルボット氏
・株式相場の当面の展望は明るい。
・円安・ドル高に加え、安倍新政権が積極的な財政出動で国内景気を刺激し、企業業績の改善が見込める
・運用方針は、日本経済の活性化を見込み内需株を少し増やしたが、大きな変化はない。海外展開により長期的な収益拡大が見込める企業を買うのが基本姿勢
・権交代で短期的に利益が伸びる企業を探すことはしない。将来の人口減少を止めること以外に、新政権に期待することはない
・1年単位でなく数十年単位で成長が見込める事業分野やテーマに注目している。
『省エネルギー・省資源』
『ファクトリーオートメーション(FA=生産自動化)』
『医療』
『新興国の消費拡大』
の4つ。いずれも世界の人口増加と生産構造の変化が収益拡大に結びつく分野。
・海外投資家は日本株に悩んでいるファンドが多いのではないか。相場が急ピッチで上げたので、世界の市場を比較したうえで株を買うファンドが、日本株を持たないことで上昇に乗り遅れるリスクを感じているようだ
・投資リスクを減らしてリターンを上げるためには、しっかりとした企業調査をもとに、長期的な利益成長が見込める銘柄を選ぶべき

○英シュローダー日本株担当ファンド・マネージャー・アンドリュー・ローズ氏
・日本株は、ひとまず、3月末までは上昇が続きそうだ。その後も調整を挟みながら上昇し、日経平均は年末に1万2000円程度まで上がるだろう
・海外投資家の日本株の保有比率はまだ上がっていない。海外マネーの流入が続く
・安倍政権が公共投資を拡大し投資家が好感するだろう。夏の参院選に勝つために、景気を押し上げる経済対策を打ち出さざるを得ない
・懸念は日中関係の悪化。米国では『財政の崖』問題がくすぶり、欧州では債務問題の火種が残る
・政策期待は株価を押し上げている半面、リスクでもある。直近の消費者物価指数(CPI)でも前年比でマイナスなのに、物価上昇率2%を実現できるか注視している。実現の道筋が危うくなれば、失望売りが出るだろう。人口減少が続く日本で、潜在成長率を高めるのは構造的に難しい
・商社や自動車部品など出遅れ感のある銘柄が物色の対象になりそう。公共事業などで地方経済の活性化も期待され、地銀株も魅力。不動産株には警戒している。株価上昇ペースが急すぎる
・日銀は上場投資信託(ETF)など資産購入の規模をもっと拡大して緩和姿勢を見せるべきだ。海外の中央銀行は『無制限』などの表現で金融緩和を市場にアピールしている。日銀は発信力が足りないと言わざるを得ない
・政権交代そのものを材料に売買はしない。首相が1年ごとに代わる日本で政治の先行きを読むのは難しい。政局とは関係なく、金融や機械、精密などの景気敏感株を昨年暮れに買い増した


マネーの知恵(仮)参照記事:
・2013/1/12 インデックス投資ナイトに参加してきました。
http://money-learn.seesaa.net/article/312987269.html
・2012/12/31 2012年末のポートフォリオと各アセットクラスへの投資方針について
http://money-learn.seesaa.net/article/310846181.html
・2013/1/2 個人投資家・ビジネスマンのための金融・経済の情報収集について 日興アセット「2011年11月のマーケットをザックリご紹介」を読む
http://money-learn.seesaa.net/article/311131615.html
・2012/12/18 海外ETFの活用方法 具体的に何に投資し、どのようなポートフォリオを組むといいのか【ETFカンファレンス2012より】
http://money-learn.seesaa.net/article/308499793.html

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