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2013年2月24日日曜日

内藤忍の資産設計塾【第3版】----あなたとお金を結び人生の目標をかなえる法 (資産設計塾シリーズ)(書評)


内藤忍の資産設計塾【第3版】----あなたとお金を結び人生の目標をかなえる法 (資産設計塾シリーズ) [単行本(ソフトカバー)]は、資産運用で成功するために必要な要素、1マインドセット(心構え)、2セオリー(理論)、3ナレッジ(商品知識)をバランスよく学べます。個人投資家が勘違いしているポイントや陥りやすい失敗、投資理論や個々の金融商品について充分に納得しながら、自分の資産設計戦略を立てて実際に運用が始められるように工夫してある1冊となっています。
単行本(ソフトカバー): 216ページ
出版社: 自由国民社; 第3版 (2012/11/29)


[ASKさんの書評]

ツイッター: http://twitter.com/#!/ASKLearn
ブログ:マネーの知恵(仮) http://money-learn.seesaa.net/

マネックスユニバーシティ代表として個人投資家におなじみとなり、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部に移籍し、2012年の年末に自身で資産デザイン研究所を立ち上げた内藤忍さんの資産運用の解説書です。

内容は大きく3つに分かれていて、①資産運用ためのマインドセットと考え方の基本的なセオリー、②個別の金融商品についての特徴や解説、③具体的に運用するためのプロセス、アセットアロケーションやポートフォリオ例、といった構成になっています。

内容としては極めてオーソドックスかつニュートラルで、見解もおしなべて基本に忠実であり、網羅的かつ丁寧に解説がされている良書で、内容の幅広さとコンパクトさが本書の特長と思います。
個別の金融商品については、投資信託、外貨MMF、日本株式、ETF、海外ETF、日本債券、外国債券、FX、REIT、オルタナティブ投資、コモディティと、広く基本的なカテゴリについてコンパクトに解説がされています。

短期的にいかにマーケットの流れを読んでいかに儲けるかという本ではありません。資産運用について学びまじめに長期的な資産形成に取り組みたい意欲のある方、投資初心者でどうしたら良いのか迷っている方、投資経験はあるがまだ知識に穴がある方が部分的に各トピックを読んで補足するには適した本であると思います。
アセットアロケーションやポートフォリオについては絶対的な答えはありませんが、本書で示されている具体例はヒントにもなるかもしれません。

これ1冊の内容を押さえていれば、一般の個人投資家の方が身に着けておくに越したことはない初級~中級レベルの基本的な内容は網羅されていると言えます。

長年にわたって長期運用の方法を試行錯誤してきた私としては、投資を始めてから3~5年目以内位の時に出会っていたかった本であったと感じました。


2012年9月20日木曜日

【書籍】外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々

マネーの知恵(仮)2012/9/19付の記事「外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々(藤沢数希/著)読後の感想」では、ブログ金融日記で有名な藤沢数希氏の最新著書の書評を掲載しています。

外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々
藤沢 数希
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 29

楽天証券の山崎元さんによる書評も読書のすすめ「外資系金融の終わり」(藤沢数希)「投資家のための金融ビジネスの教科書として」にて掲載されています。
リンク: https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/yamazaki/yamazaki_20120921.html?l-id=tweetbtn?l-id=tweetbtn

「投資家が金融ビジネスの仕組みを無理なく過不足無く理解ための格好のテキストブック」と評価しています。
「金融ビジネスにはどのような人が関わっていて、それぞれがどのような役割とインセンティブ(誘因)をもって、どのように行動しているのか、ということが分かれば、マーケットに関する情報を解釈する上で見通しが良くなるし、証券会社や銀行と付き合う上で何に注意したらいいのかがよく分かる」とコメントされています。





目次は下記になっています。


外資系金融の終わり ─目次

まえがき ─終わりのはじまり

第1章 大きすぎてつぶせない

ギリシャの「飛ばし」とゴールドマン・サックス
平均年収7000万円のふつうの人が働く大企業
巨額の税金で救済された外資系金融機関
世界最大のヘッジファンドとなったFRB
ウォール・ストリートを占拠せよ!

第2章 金が天から降ってきた

空前の20年バブルと蓄積されたリスク
サブプライムはアメリカンドリームだった
20代で上場企業の社長並みの年収になった
20代の若者を高額報酬で引き抜き合うわけ
年収3000億円
金融業界のハレンチな接待
バブルが崩壊しても儲けたやつら
破綻したリーマン・ブラザーズの社員が一番儲けた
桁が上がったマネーゲーム

第3章 金融ほどすてきなビジネスはない

世界で2番目にすぐれたビジネスモデル
銀行は長短金利差でサヤを抜く
日本の銀行の簡単なお仕事
世界の投資銀行の楽しいお仕事
世界経済を人質に取る巨大金融機関
世界の金融コングロマリット

第4章 サル山の名前は外資系投資銀行

投資銀行=証券会社?
セルサイドとバイサイド
投資銀行の組織図
株式調査部という不思議な部署
キャバクラの経営をはじめたセールス部隊
投資銀行部門残酷物語
ミドルやバックは二級市民
異常にケチが多いトレーダーという人種
ウォーレン・バフェットもジェイコム君もケチである
貧乏なセールスやバンカーほど気前がいい
死体処理という本当の人事部の仕事
社内はサル山の権力闘争

第5章 ヨーロッパとアメリカの失われる10年+

共通通貨ユーロとAKB48マジック
パリバ・ショック、リーマン・ショック、ギリシャ・ショック
ユーロ圏諸国の愛憎劇
ユーロ危機は終わらない
アメリカ経済の大きな足かせ
アメリカ人には仕事がない
日本の失われた10年と欧米の日本化
本当に人々を豊かにする経済成長だったのか?
システミック・リスクを増大させた金融工学

第6章 金融コングロマリットの終焉

外資系投資銀行の日本化
ボルカー・ルールとバーゼルⅢ
社会主義化した国際金融の世界
株主の金をぶっ飛ばした外資系金融のプロたち
アメリカでは75万人のクビが飛んだ
新卒が試用期間中にクビを切られるわけ
金融機関にも生じたコングロマリット・ディスカウント
納税者に迷惑をかけなかったヘッジファンドたち
増資インサイダー問題と投資銀行の情報隔壁
巨大金融コングロマリットを解体せよ!

あとがき ─大企業から個人の時代へ

2012年8月27日月曜日

内藤忍さんの為替に関する3冊のお勧め本

資産設計アドバイザー 内藤忍さんのブログの2012/8/27付記事「「円のゆくえを問いなおす」 - ナゼ為替の良書は新書が多いのか?」では、為替の関して専門家が個人投資家にもわかりやすく書いた本が紹介されています。


弱い日本の強い円」(佐々木融氏)、「円高の正体」(安達誠司氏)に加え、新作の「円のゆくえを問いなおす」(片岡剛士氏)。


弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)      円高の正体 (光文社新書)


「円のゆくえを問いなおす」の特徴は、「円という為替の動きに関して、歴史的・実証的なアプローチで分析を試みている」点であるとしています。「個人投資家の方に是非読んで欲しいと思う」として、2章「円高の原因は何か」で、「長期的な変化は購買力平価説から、中短期の変化は金利平価説から説明できるとし、それをロジカルに展開」されているとのことです。
*購買力平価とは、為替が自国と他国の物価上昇率の差によって決まること
金利平価説とは、為替が自国と他国の名目金利差と予想物価上昇率の差によって決まること
と説明されています。

これは3冊はいずれも新書であり、「これだけの良質な情報が、これだけの低コストで得られるのは、何とも贅沢でありがたい」と評価がされています。

片岡剛士氏は三菱UFJリサーチ&コンサルティング経済・社会政策部主任研究員。

円のゆくえを問いなおす: 実証的・歴史的にみた日本経済 (ちくま新書)
片岡 剛士
筑摩書房
売り上げランキング: 2254

片岡剛士氏は三菱UFJリサーチ&コンサルティング経済・社会政策部主任研究員。

目次

第1章 円の暴騰と日本経済(「時系列」でみた深刻な円高 「国際的な視点」でみた深刻な円高 ほか)
第2章 円高の原因は何か(為替レートとは何か 為替レートの3つの指標 ほか)
第3章 為替と経済政策を問いなおす―金本位制から固定相場制へ(経済政策における3つの手段 経済安定化政策と為替レートの関係 ほか)
第4章 為替と経済政策を問いなおす―変動相場制以降(円高シンドローム 「強い円が望ましい」という呪縛 ほか)
第5章 デフレと円高を止めるために何をすべきか(円高や円安は自然現象ではない金融政策とは何か ほか)

Amazonの説明文
「欧州危機、ウォール街デモなど、世界玉済は不安定になっている。そうしたなか私たちに最も大きな影響を及ぼしているのが円高・円安という円相場の動きである。円高は「輸出関連企業への打撃がある」「輸入品や外貨建て資産を安く買える」など、目前のメリット/デメリットに目がいきがちだ。しかし、その大本にはデフレと経済成長率の低下という、日本経済の「失われた20年」の根幹をなす問題が横たわっている。本書は、円のゆくえを主軸に、日本経済の過去・現在・未来を、緻密な分析から大胆に総括する。」



2012年8月15日水曜日

「日本経済に追い風が吹いている」

ブログ「活かす読書」の記事「日本経済に追い風が吹いている」より。
本書はSBIホールディングスCEOの北尾吉孝氏の最新著書(出版日2012/06/09)。

「本書は北尾さんが月刊誌「ネットマネー」に連載を続ける評論を中心に「日本の論点」、「世界の論点」、「2012年の論点」などを中心にまとめたもの」であるとのこと。
下記の論点について書かれているそうです。
論点1 脱デフレ、円高の完全是正が最優先課題
論点2 「経済成長より増税」という愚を犯すな
論点3 東京電力は解体すべきである
論点4 米国の一極集中時代が終わり「日本力」が試されている
論点5 成長戦略なくして日本の未来はない
論点6 欧州には暗雲が漂い続けている
論点7 米国経済は「日本化」しない
論点8 中国は4つのリスクを抱えている
論点9 「格差」は世界を覆い尽くす大問題
論点10 2012年、日本株は上昇する
論点11 日本市場は改革を迫られている
論点12 世界の中で生きる日本がなすべきこと


日本経済に追い風が吹いている
北尾吉孝
産経新聞出版
売り上げランキング: 85830


Amazonの書籍紹介では下記のビジョンが内容として書かれているようです。
日本経済が“上昇気流"に乗るための「4つのナショナル・ビジョン」
1.日本の経営資源である「お金」を最大に生かす。
2.官民が本気で協力して新しい産業を育て上げる。
3.開国を恐れず、積極的に若者を海外へ進出させる。
4.既得権益層の旧態依然とした遺物を残らず解体する。

2012年8月14日火曜日

「10年後の自分」を考える技術(活かす読書より)

ブログ「活かす読書」の記事「「10年後の自分」を考える技術」では「10年後の自分」を考える技術の書評が掲載されています。

本書は、「企業向けの「シナリオ・プランニング」を個人向けにアレンジし、未来を思考するためのツールとして
紹介」したものであるとのこと。「たった一つの未来をピンポイントで予想するのではなく、現在から想定できる複数の未来を想定」、例えば、確実にやってくる未来と不確実な未来は場合分けするのが特徴のようです。
また、「つながり思考力」、「先読み力」、「一歩踏み出す行動力」が大事とのこと。

「投資をやっている人には、「シナリオ・プランニング」が必須の技術である」と評されています。


「10年後の自分」を考える技術 (星海社新書)
西村 行功
講談社
売り上げランキング: 4606

リーマン・ショック・コンフィデンシャル書評(金融日記より)

藤沢数希氏のブログ金融日記の記事「リーマン・ショック・コンフィデンシャル 追いつめられた金融エリートたち、アンドリュー・ロス・ソーキン、加賀山卓朗 (翻訳)」では、リーマン・ショック・コンフィデンシャルの書評を掲載しています。

リーマン・ショック・コンフィデンシャルはニューヨーク・タイムスのトップ記者が書いたリーマン・ショックのいきさつを関係者への入念の取材により再現したノンフィクション。

藤沢数希氏は、「この本の主題はリーマンブラザーズの破綻ではない。リーマンブラザーズの破綻が引き起こした巨大な津波から金融システムと、彼ら自身―アメリカの巨大金融機関や規制・監督当局―を守るための、銀行経営者や政府高官らの人間模様こそが、この本の主題だ」と評しています。

関係者は、「取材源の秘匿を条件に、機密のメモや書類、時には会議の録音などを著者に提供した」もので、「緊迫したポーカーゲームのような際どい駆け引きが、めまぐるしい速度で進行していく。会話の一つひとつが膨大な取材に基づき忠実に再現されている」、「一流のジャーナリスト」による「すごいクオリティ」に仕上がったいるようです。


リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) 追いつめられた金融エリートたち
アンドリュー・ロス・ソーキン
早川書房
売り上げランキング: 2729


リーマン・ショック・コンフィデンシャル(下) 倒れゆくウォール街の巨人
アンドリュー・ロス・ソーキン
早川書房
売り上げランキング: 3064