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2014年10月24日金曜日

マネックスグループの2020年の'妄想' 創立15周年記念誌「未来をつむぐ」より

マネックス証券が創立15周年になったようです。
「2014年、マネックス創業15年目の年に、1999年から2014年までの15年間の軌跡を振返り、MONEXという企業の人格をご理解いただけるように記念誌を作成しました。」ということで、「未来をつむぐ Imagine the Future」という記念誌が公開されています。

マネックスグループ 記念誌紹介
http://www.monexgroup.jp/jp/company/15th/index
内容
MONEX 15周年を迎えて
特集1 未来の話 社員の妄想
特集2 今日までの話 実績/GLOBAL VISIONについて/漫画 STARTLINE
特集3 数字で見るマネックス 男女比/拠点別従業員数/育児休業復職率/メールマガジン数/セミナー回数&人数
特集4 広告で見るマネックス
特集5 歴史で見るマネックス
特集6 そとから見たマネックス
最後に

マネックス・グループの歴史や紹介とともに、「特集1 未来の話」として、2020年へのマネックスのプランの妄想が掲載されています。
「15周年を迎えたマネックスでは、2020年のマネックスの形を考える「MONEX 2020」プロジェクトが進行中です。これまでの常識にとらわれず、様々な部署のメンバーが実現したいプランを練っていくという取り組み。ここで紹介する“妄想”の内容は、これをさらに妄想して編集しました」ということです。

金融ビジネスの未来へのヒントがあるかもしれません。

内容は下記のようになっています。

妄想1「宇宙ステーションで株式取引スタート、マネックスがプラットフォーム提供」
様々な国や地域の宇宙飛行士が集まる宇宙ステーション。そこで採用されたのがマネックスの「全世界共通株取引プラットフォーム」だ。1つのシステムで複数の国や地域の取引所に発注が可能。火星居住者への提供も目指す。

妄想2「プロ野球チーム マネックスインベスターズ、設立3年で悲願の初日本一」
3リーグ制となったプロ野球。2017年に参戦したマネックス・インベスターズが、プレーオフを制して悲願の初日本一に輝いた。

妄想3「トレーダー御用達のウェアラブルデバイス、マネックスとJINSが開発」
いつでもどこでもマーケットにアクセス可能なコンタクトレンズをマネックスとJINSが開発。迅速に売買ができる点が多くのトレーダーの支持を集めた。ただ、興奮しすぎて冷静な判断ができなくなる顧客が続出したため、急遽オプションで「まぁ、茶でも飲んで落ち着けくん」を発売。バイブレーションと音声通知機能が付いた湯のみで、リラクゼーション効果が高いと、一部の顧客の間で話題になった。

妄想4「マネックス運営のインデックス、世界の個人投資家に浸透」
マーケットの動向を見るうえで欠かせない各種のインデックス。為替換算をして、世界の企業を並べて評価、組み込まれたインデックスが、世界の個人投資家から絶大なる信頼を得た。

妄想5「マネックス、パスワードやめました」
IDとパスワードの入力がネットセキュリティの基本だったのは過去の話。マネックスが口座開設から売買までの全フローに、独自開発した生体認証技術を導入した。マネックスのセキュリティのしくみを他のネットサービスも追随。業界のスタンダードになった。

妄想6「小学校の生活科で「お金」の授業、マネックスのノウハウを提供」
マネックスが子ども向けに行ってきた「お金のがっこう」で培ったノウハウと教材が評価され、小学校の生活科に、より本格的な金融の項目が追加された。6年生で仮想の株式会社の設立までするという内容で、経営について早くから頭角を表す若い起業家たちが激増して、「マネックス世代」の上場が相次いだ。


妄想7「ほっこりだけどためになる、お金の絵本の仕掛け人は・・・」
お金の話なのにほっこりして、なんだかちょっと泣ける。そんな絵本が人気だ。仕掛けたのはマネックス。人間の幸せのために存在する、本来のお金の姿が描き出され、大型ネット書店のアンケートで「次の世代にも読ませたい絵本」の1位になった。

妄想8「日本の金融機関で初、グローバルなコールセンターを設置」
トレードステーション(米国)とマネックスBOOM証券(中国)で日本株の売買が激増。海外のマネックス顧客向けにコールセンターを現地で設置した。

妄想9「寝ている間に億万長者!?脳波でトレードが話題に」
アルゴリズム取引が主流になった反動で、トレードの世界に 『自然派』 の流れが登場。究極の自然派として、 寝ている間のリラックス状態の脳波を解析してトレードするマネックスのツールが大流行した。寝ているだけで大きな利益を上げる人も出て、 自然派の投資家が増えるきっかけになった。

妄想10「あなたにぴったりじゃない運用を提案する機能が人気に」
個々のお客様の資産状況や許容できるリスクを分析して、最適な運用方法をアドバイスするマネックスの顧客向けツール。あまりにぴったりで思い通りの運用になるため、「もっとおもしろい提案が欲しい」との声が多数。ついに、「あなたに合わない運用」を勧める機能を実装して人気に。

妄想11「女性顧客獲得のカギはMONE'Sキッチン」
イケメン社員が日替わりで推奨銘柄と料理を紹介するオンライン動画。「MONE’Sキッチン」が女性に人気。番組を制作するマネックスでは、女性の口座開設が急増。口コミではオリーブ関連銘柄が多すぎるとネタになる。

妄想12「MIT Media Labからインスピレーションを受けてマネックスが開発、お気に入りのコンシェルジュがあなたの資産運用をお手伝い」
3Dレーザーを使い、世界中の好きな人物を専属の金融コンシェルジュにできるという画期的な技術が登場した。3D映像のコンシェルジュが目の前に現れて質問に答えたり、資産運用のアドバイスをしてくれる。まさにアメリカン・コミックのようなサービスがついに実現した

妄想13「オンライン証券初、全国縦断セミナー 47都道府県制覇」
ネットがどれだけ充実しても、実際に会って話をするコミュニケーションに勝るものは無い。マネックスが創業20周年を記念して全国縦断セミナーキャンペーンを実施。那覇で最終回をむかえ、オンライン証券で初めて47都道府県でセミナーを行う“グランドスラム”を達成した。


妄想14「引っ越し時の住所変更完了通知、ペーパレス化が進み そばが主流に」
顧客の引越し時に金融機関が送る住所変更完了通知。書面で届くのが常識だったが、マネックスとそば業界がタッグを組み、代わりにそばが届く粋な仕組みを実現した。ただし、「麺のびてるw」との口コミが相次いだため、マネックスはのびないそばの開発に着手。

妄想15「ふるさと納税、お返しは地元企業の株券で」
「ふるさと納税」の特産品プレゼントに、地元企業の株券が登場した。仕組みはマネックスが提供。故郷の自治体と企業の両方に貢献できるとあって、投資家の注目を集めた。


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国税庁「平成25事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について」を公表

国税庁より、所得税についての調査等件数及び申告漏れ等の非違があった件数の状況が報告されています。

平成26年10月 平成25事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について
https://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2014/shotoku_shohi/index.htm

所得税は、調査等合計では、89万9千件(前事務年度68万2千件)が調査をされ、申告漏れ所得金額は8,216億円(前事務年度8,578億円)となっています。

参考1
平成25事務年度 所得税及び消費税調査等の状況

参考2
事業所得を有する者の1件当たりの申告漏れ所得金額が高額な上位10業種
事業所得を有する者の最近10年間の1件当たりの申告漏れ所得が高額な業種

参考3
平成25事務年度 譲渡所得の調査等事績

参考4
いわゆる「富裕層」への対応
無申告者に対する調査状況
海外取引を行っている者の調査状況
インターネット取引を行っている者の調査状況
金地金等に係る譲渡所得調査等の状況

詳細解説:
マネーの知恵(仮) 2014/10/23「国税庁の所得税の調査結果から見る、富裕層の個人課税や海外取引はどこまで補足されているのか」
http://money-learn.seesaa.net/article/407639939.html


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2014年10月22日水曜日

大手証券の団塊の世代や退職を控えた世代に向けた取り組み

定年で企業などから受け取る退職金は毎年10兆円規模に達します。1947~49年に生まれた団塊世代は約650万人。既に退職しているが、受け取った退職金の大半を銀行に預けている状況です。

まとまったお金を手にする定年前後の世代の投資家層を開拓するため、大手証券が団塊の世代や退職を控えた世代向けの運用サービスを拡充している。
相続や健康など退職世代の関心の高いテーマと資産運用を組み合わせた相談会を開いているようです。
参考:日経(2014/10/22)「退職金運用、投資を後押し 定年前後世代向け拡充」

各社の取り組みは下記の通り。
○野村証券
・退職世代向けの「ハッピーライフ」セミナーをほぼ全店で実施。。全日本空輸や大塚製薬など約160社の異業種企業と連携し、企業から派遣された講師が健康などをテーマに説明する。セミナー後に意見を募り、必要があれば運用の相談に乗る。
・資産運用により焦点を当てた説明会も開く。全店規模で開催中の運用相談セミナーでは相続対策なども説明。退職後の収入や支出を前提に、リスク許容度に応じた商品をすすめる。

野村のハッピーライフセミナーは下記のようなジャンルの内容が用意されています。
http://www.nomura.co.jp/lp/happylife_seminar/
-楽しみ 旅行・クルーズ  リゾート・レジャー  趣味・教養
-住まい 別荘・移住  二世帯住宅・建替・改築
-健康  介護・医療  運動・ダイエット・美容
-相続  相続・贈与
-もしもの時  葬式・お墓

○大和証券
・退職後の資産設計相談を2014年10月から全店で実施。2015年からは21の本支店に退職世代の関心が高い相続の相談に乗る専門家を置く。
・退職後3年以内の人を対象に優遇金利も用意。証券会社に中長期で運用を一任する「ファンドラップ」を500万円以上、契約するのと併せてグループの大和ネクスト銀行で退職金を預ける場合、当初の3カ月間は定期預金金利を年率5%と通常の0.1%より優遇。

○みずほ証券
・2014年11月から、退職後5年以内の人が退職金で初めて株式投信を購入する際の申込手数料を半額に。ファンドラップを契約した場合、1年間手数料を半額に割り引く。

○SMBC日興証券
・高齢の顧客十数万人に定期的に送るメールに相続関連などの案内を増やす計画。

2014年10月18日土曜日

楽天証券より:海外株式の特定口座サービス開始! ~確定申告がぐんとカンタンになります~

楽天証券からのリリース「海外株式の特定口座サービス開始! ~確定申告がぐんとカンタンになります~」より、2014年12月を目途に、海外株式の特定口座対応がされるようです。

海外株式の対象範囲は、米国株式、中国株式、アセアン株式、海外ETFで、また、大手ネット証券で初めて、「特定口座」でアセアン株式も取引できるようになります。
SBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券の主要ネット証券では、マネックス証券に続き、楽天証券も対応になりました。
マネックス証券:米国株特定口座
http://www.monex.co.jp/Etc/topbn/guest/G2700/gaikstk/tokutei_koza.htm

特定口座の開設により、個人投資家は下記のメリットがあります。
・面倒な損益の計算を楽天証券がお客様に代わっておこないます。面倒な為替の計算も不要
・「源泉あり」なら、確定申告が原則不要に
・特定口座内の国内株式や投資信託と損益通算が可能

一般口座では、個人投資家は自身で売買損益の計算をしないといけませんが、特定口座では、損益の計算は証券会社が行ってくれ、年間取引報告書という書面にまとめてくれます。
源泉徴収ありで、損益通算が不要なら、確定申告することも原則不要になります。
源泉徴収なしでは確定申告が必要ですが、年間取引報告書での損益を確定申告書に記載すればいいので、一般口座と比べると、大幅に手間が減少します。

楽天証券のリリースでは、下記のQ&Aも記されています。
・海外株式を特定口座で取引するにはどうしたらよいのでしょうか?→国内株式にて特定口座を開設していれば不要
・海外株式の配当金や分配金を受け取る際の配当金受取方法は選択できますか?→できない
・米国株式を外貨で決済した場合、税額を決める譲渡損益の計算はどのように行われますか?→円換算の損益
・2014年内に取扱い開始予定とのことですが、開始前の2014年内の取引は、特定口座として手続きされるのでしょうか?→特定口座開始日前にお買付なさった海外株式は、一般口座での預かり
・現地で徴収される税金も、海外株式が特定口座に対応することにより、損益通算されるのでしょうか。→配当金(分配金)は、現地にて配当課税されるが、現地で差し引かれた税額は損益通算の対象とはならない
・海外株式を特定口座で売却した場合、株式取得時から売却時までの為替変動について別途確定申告する必要がありますか?→必要なし
・特定口座内で保有していた株式の譲渡損益と「海外株式の配当金や分配金」とは損益通算は行われますか。→源泉徴収の区分により対応が異なる
・年間取引報告書に海外株式の譲渡や配当金や分配金は記載されますか?→源泉徴収の種類により異なる
・日本国内に上場する海外株式や海外株式扱いのETFの配当金は、特定口座内で損益通算が可能でしょうか?→登録している「出金先指定口座」に直接振り込まれる
・保有している海外株式に合併や株式分割などのコーポレートアクションが発生した場合でも、特定口座内で保有し続けることはできますか?→内容によっては、原則として一般口座に払い出した後、コーポレートアクションの手続きが行われる


関連記事
・マネーの知恵(仮)2014/10/18 楽天証券が海外株式の特定口座に対応へ
http://money-learn.seesaa.net/article/407356552.html

2014年8月4日月曜日

「商品販売型」ではなく「資産管理型」 丸三証券の営業姿勢

証券会社は、収益が販売した時の手数料収入が中心であるため、顧客にいかに売りつけるかという営業姿勢となります。(投資信託の場合、証券会社は、販売手数料を大よそ3%取り、残高に対して信託報酬2%のうち1%を得ますが、販売手数料の方がインセンティブが大きいため、販売を重視する営業姿勢となります)
「商品販売型」ではなく「資産管理型」のビジネスを目指すべく、無理な営業をせず、顧客のニーズに沿った商品を売ることに徹して20年以上前から取り組む証券会社が丸三証券です。
証券会社が投資信託を販売する場合、顧客に保有よりも売買により手数料を稼ごうとするため、比較的短期で解約が出て残高が伸びにくくなります。丸三証券は、投信残高を積み上げる異色の証券会社として、運用業界の関心を集めている証券会社です。

丸三証券の公募株式投資信託の預かり資産残高が2013年1月に6200億円を超え、それまでピークだった金融危機前の水準(07年10月の6023億円)を上回るところまで伸びています。
平成26年3月期の営業収益は231億円(平成25年3月期は176億円)、当期利益は61億円(平成25年3月期は61億円)、従業員数は平成26年3月末で959人(平均給与684万円、平均年齢34.6才)。

日経新聞では、「都心の豪華な一軒家に住む60代のある専業主婦は、投信のメーン口座を丸三にしている。「丸三さんには買いましょう、売りましょうという強い勧めがない」という営業姿勢が理由だ。以前は他の証券会社で強引な営業に根負けし、投信を買って損をした苦い経験もあった。「丸三の営業マンは余裕がある」と話す」とその営業姿勢が伝えられています。

丸三証券は、顧客の信頼を得られればより多くの資産を預けてもらえるとの考えから、営業目標はあるが「強制的な雰囲気はないように気を付けている」(企画部)という方針。
営業マンのインセンティブとしても、20年以上前から営業社員のボーナスの査定項目に預かり資産の純増分を取り入れています。今では人事査定のウエートでも資産純増分が過半となり、若手社員では最大約75%に上る体系となっています。

また、長期の資産運用を促す観点から、リスク分散が図れる投信の販売を重視しています。投信は国内だけで5000本以上もあり、初心者にはどれを選べばいいのかわかりにくい。丸三は顧客に勧める投信を年間2、3本に絞り込み、市場環境に適した投信を選ぶと、社内で頻繁に商品の勉強会を開催して営業社員の知識を深めるという体制をとっています。

丸三証券の投信販売の特徴は主に3つ。
1.経営方針で投信残高の積み上げを重視する姿勢を明確にしており、実際に残高を拡大している。
2.投信のラインアップの絞り込み。通常は年間2、3本程度まで。(証券会社は新規に販売をすることで収益を上げるので、証券会社の中には毎月のように新商品を投入し、販売開始後しばらくすると残高が伸びなくなるケースも多いのと対局)
3.分配金に対する考え方。同社が販売に力を入れてきた毎月分配型投信は分配金の水準が低め。→例えば1000億円を積み上げた「PIMCO ニューワールド」の円ヘッジタイプの分配は11年2月の設定以来、長らく月35円だった。この水準は同ジャンルのヒット商品に比べかなり低い。分配金を求める顧客は存在するが、分配金と基準価額の値上がりを示すトータルリターンを重視。

収益構造としても、人件費などのコストに対し、顧客から得る投信の信託報酬の割合は約3割に達し、1~2割強の他の証券会社より相対的に高いという構造になって表れています。

丸三証券の長尾会長は「理想からすれば(営業改革は)まだ6合目」と日経新聞で語っています。米国の証券会社ではコストに対する信託報酬の割合は7割程度に達するようです。

*
信託報酬によりコスト分が賄えれば、証券会社としては、相場動向に左右されにくい収益構造となり、無理に販売手数料に依存し、顧客が望まない商品を販売する現在の証券会社とは一味違った展開になります。一方で、信託報酬での収入水準は低いので、残高を相当上げてかなくてはいけません。アベノミクス前までは赤字も出していましたが、丸三証券の挑戦に注目です。


(参考)
日経(2014/8/4)「丸三証券、投信「がんばらない営業」で収益着々」
日経(2013/6/20)「丸三証券、株式投信の残高と信託報酬が過去最高 1月」

【参考記事】
・2015/9/22 銀行の投信販売現場に行ってきました。親が銀行のお客様(上カモ)だった!(その3)
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