アメリカの経済メディアで、2015年8月下旬からの世界同時株安などで懸念が広がる中国の景気減速や人民元安による影響を受けやすく、資金流出が懸念される10ヶ国・地域の新興国通貨を表す「トラブルド10」という造語が使われ始めています。
「Troubled」は混乱や不安の状態にあるという意味です。
下記の10通貨が対象です。
ブラジルレアル
ロシアルーブル
南アフリカランド
コロンビアペソ
台湾ドル
タイバーツ
シンガポールドル
韓国ウォン
チリペソ
ペルーソル
これらの通貨は、輸出に占める対中国の比率が高かったり、人民元安で中国と比べた国際競争力が低下しそうな国が中心になっています。
2013年夏の米国のQE3(量的金融緩和)政策の縮小観測の際に資金流出懸念が懸念されたフラジャイル5(ブラジル、トルコ、南アフリカ、インド、インドネシア)は、経常赤字が大きく、インフレ率も高い5ヶ国として上げられましたが、新たなテーマとして「トラブルド10」が流行するのかもしれません。
(2015.9.13日経ヴェリタスの記事を参考に作成)
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