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2014年1月5日日曜日

インフレ・消費税増税時代の家計への向き合い方

住宅ローンや資産運用もインフレをにらんだ見直しを迫られる中、家計をめぐる変化にどう向き合えばいいのかについて、下記3人によるコメントがされています。
(日経(2014/1/3)「マネー巧者が語る 消費増税・インフレに勝つ家計」より)

○公認会計士・税理士 山田真哉氏
・家計の支出項目の9割は比較的、簡単に節約できるという人が多い。こだわりのある手をつけられない1割は『家計の聖域』。量販店でまとめ買いや旅行を減らし、消費増税分ぐらいは捻出できるだろう。少し生活スタイルを変えるだけで聖域は守れる。
・私は旅行のときこそ節約のチャンスと勧めている。兵庫県出身で、よく両親や家族と行く有馬温泉の日帰り入浴料金は1人1500円。6人だと9000円になる。でも、三宮にあるチケットショップに行けば入浴券が800円で買える。6人で4200円の節約になるわけだ。ロープウエーや美術館の入場料などもチケットショップなら半額ぐらいで売っている
・お金で得している人は知識がある人、一手間を惜しまない人。『クレジットカードに入会すれば2万円引きます』と言われれば、すぐに入会する。そして、たいていのカードは2年目から年会費がかかるので、年会費が発生する前に解約する。入会時の特典を利用し、解約の手間を惜しまない。
・お金を貯めるには、『収入-支出=貯蓄』ではなく、『収入-貯蓄=支出』にする。
・年収を6掛けぐらいの意識でいると、自然に行動スタイルが変わってくる。

○オフィス・リベルタス代表 大江英樹氏
・例えばボーナスは何かしら使う前提で考えている人が多いと思うが、これを全額ためるようにしてはどうか。同じお金でも、心理的に別々な財布として仕分けする『心の会計』という理論を利用している。ボーナスを『使うお金』という財布に入れないよう、意識を変える。
・余計な買い物をしてしまうワナにはまらないためには一人で買い物に行かず、冷静に判断できる人と一緒に行くのが手
・家計簿をこまめにつけようとか、お金を光熱費や家賃など費目別に袋分けして管理しよう、といったことを実行し、長く続けられるのはよほど意志が強い人。なかなかできないのが人間の心理だ。精神論や絵空事のルールに終わって失敗しないようにするためには、きちんと実践できる仕組みを作る必要がある。
・会社員の人なら財形貯蓄や確定拠出年金といった社内制度を活用するのがいちばんのおすすめだ。給料から天引きされ、面倒な手続きをしたり、60歳まで待たないとおろせない。これに勝る仕組みはない。保険料が安く済む団体保険も使った方がいい。
・家計のあり方を見直す場合のポイントは住宅ローンと保険の見直し。住宅ローンの繰り上げ返済は余裕資金の資産運用としても有利。年金や社会保険などの公的制度や会社の制度も押さえたうえで民間の保険・保障を本当に必要なものに絞れば、年間で何十万円もの違いが出てくる場合がある。

○ブログ「ケチケチ贅沢日記」運営 muccoさん
・私と夫は外資系企業に勤めていた。収入面で恵まれている半面リストラなどの不安もあったので、いつどうなっても暮らしていける経済的自由を手に入れたかった。そのためにまず家のローンを返そうと、お互いの手取りの半分を繰り上げ返済用に貯蓄した。一方で生活も楽しめなければ意味がないので、お互いの趣味や好きなことに優先的にお金を使うことにした。
・ケチケチとうたっているが、それは本当にやりたいこと以外には無駄なお金を使わないという意味。
・皆さんに考えてみてほしかったのは、自分が今とこれからをどう生きたいのか、何をしたいのか、そのためにどうお金を使うかというライフプランとマネープランを明確にしてみませんか、ということ。
・自分のライフプランに基づいて収入の1割とか3割を貯蓄するような制約を持たせることで、残りのお金でどうやって暮らせばいいか、何に使って何を我慢するかといったメリハリと工夫が生まれる。家族でお金のことをちゃんと話し合い、家計をマネジメントしていくのはすごくクリエイティブなことだと思う。
・『どうして(軸が)ブレないんですか?』とよく聞かれる。それは自分の土台であるライフプランとマネープランが定まっているから。『スタイリストや雑誌が紹介していた服を着ているのに、ちっとも素敵になれないのはなぜ?』というのも、そこに自分らしさや考え方が入っていないからではないか。
・最初から失敗や損をしないためにはという『正解』を知りたがる方も多い。でもその答えは一人ひとり違うものだし、着こなしや家計づくりもトライ&エラーの連続。失敗や恥ずかしい思いを経験することからしか学べないと思う。


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