2015/9/22付の日経「税理士懲戒、10年で3倍 脱税指南や名義貸し 背景に顧客奪い合い」では、脱税を指南したり、無資格者に税理士の名義を貸したりして、懲戒処分を受ける税理士や税理士法人が急増していると伝えています。
・国税庁によると、1998年の処分件数は1件だけだったが、その後は増え続け、14年度は59件と過去最多を更新。処分の内訳は税理士登録を抹消される「業務禁止」が13件、1年以内の「業務停止」が46件。横浜市の60代の男性税理士は「経営環境が厳しくなる中、顧問先の要求を断りきれず、脱税行為の相談に乗ったり、虚偽の税務書類の作成に加担したりする税理士が目立つ」と声をひそめる。
・「格安の決算申告」「月の顧問料は8千円から」などとうたう同業者のホームページ(HP)がズラリと並ぶ。
目立つのは顧問料の安さを強調し、乗り換えを誘う文句。ある税理士は「税理士業務に登録できる弁護士や公認会計士の参入も増え、都市部では顧客の奪い合いが年々激しくなる。これ以上安い顧問料ではとてもやっていけない」と嘆く。
・日本税理士会連合会の杉田宗久専務理事は「7万5千人の登録者からみれば処分はごく一部だが、件数が増えているのは事実。国税当局とも連携し、職業倫理研修や過去の非違事例の周知などを通じて指導を徹底したい」と話す。
<税理士の懲戒処分とは>
税理士法44条で(1)業務の禁止(2)2年以内の業務停止(3)戒告――の3種類が規定されている。顧問先に対する脱税の指南や虚偽の税務書類の作成、無資格者への名義貸しなどが処分の対象。懲戒処分を受けた税理士は官報に氏名、住所、事務所名などが公告されるほか、処分期間中は国税庁のホームページでも公表される。
*格安 決算申告での検索結果
○A事務所
丸投げ決算はなぜ40,000円(税抜)でできるのか!!
過去20年以上に渡る決算業務の中から培われたノウハウがここに結実し、
40,000円(税抜)で可能となりました。
通常の感覚ではできません。しかし、我々はきちんと利益を確保しながら提供できる体制を整えました。
では、どうしてそのようなことができるのでしょうか。
少しヒントをお話したいと思います。
(以下、略)
○B事務所
ピンポイントプラン 最短3日の納品実績
決算申告で必要な作業だけ依頼
決算書作成 30,000円
法人税申告書作成・提出 40,000円
トータルプラン 最短3日の納品実績
決算申告に必要な基本作業をまとめて依頼
決算書作成・法人税申告書作成・提出 60,000円
金融に関するニュースやブログ記事について紹介するブログです。
金融・経済の動向や、ライフプランとパーソナルファイナンス(資産運用、財産管理、タックスプランニング)、法人・個人の財務の話などをテーマとします。
2015年9月22日火曜日
2015年9月21日月曜日
直販投信の比較と人気の秘訣は
投資信託というのは、個人投資家は証券会社や銀行を通じて購入するのが一般的です。
「直販投信」は、証券会社や銀行を通さず、直接、個人投資家が運用会社から投資信託を買うもので、近年、注目が集まっています。
それぞれ特徴があり、トップが全国を回り長期投資の意義を顧客に直接説明するなどしてファンを増やしています。
毎月定額などで、こつこつ積み立てていく資産形成世代の投資家層に人気があります。
ここで挙げる「直販投信」は、グローバル分散投資を行うセゾン投信以外は、日本株が投資対象です。
最も残高があるのはさわかみ投信ですが、近年はパフォーマンスはTOPIXといったベンチマークと比べて今ひとつという評判が多く、実際、過去1・3・5年での運用成績はカテゴリーベンチマークを下回っています。日本の直販投信の草分けで既存ファンは多く、残高はダントツトップです。
最近、伸びているのはひふみ投信(+ひふみプラス)で、堅調なパフォーマンスを出しています。過去1・3・5年で見てもシャープレシオが良いのが特徴でもあり、運用が上手いと言えます。ただ、ひふみ投信+ひふみプラスでの残高が800億円を超えてきているので、中小型株の運用に強みを持つひふみ投信は投資対象の売買のしやすさは残高が小さいほどやりやすいはずで、残高が大きくなってきてからのパフォーマンスがどうなっていくかが注目されます。
主な直販投信の特徴(2015/9/21放映「マネーの羅針盤」より、データも2015/9/21モーニングスターより現在のもの)
・さわかみ投信
日本で初めて直販投信を販売
http://www.sawakami.co.jp/
さわかみ投信
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=1999082402
純資産 280,811百万円
過去5年トータルリターン 13.99% カテゴリー順位 83位
シャープレシオ 0.83
信託報酬等(税込) 1.08%
・セゾン投信
手軽に国際分散投資
http://www.saison-am.co.jp/
セゾン バンガード・グローバルバランスF(セゾン投信の代表ファンド)
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2007031505
純資産 100,803百万円
過去5年トータルリターン 12.53% カテゴリー順位 50位
シャープレシオ 1.07
信託報酬等(税込) 0.69%
・ひふみ投信
機動的な運用に定評
http://123.rheos.jp/
ひふみ投信
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2008100102
純資産 24,314百万円
過去5年トータルリターン 24.72% カテゴリー順位 17位
シャープレシオ 1.73
信託報酬等(税込) 1.06%
ひふみプラス
純資産 52,795百万円
*ひふみ投信とひふみプラスは同じ運用である。証券会社経由で販売されるのがひふみプラス。
「「ひふみ投信」と他社で販売している「ひふみプラス」は同じマザーファンドに投資するため、投資方針等は同じで、組入銘柄に相違はありません」とホームページで説明されている。
・コモンズ投信
30年の長期投資
http://www.commons30.jp/
コモンズ30ファンド
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2009011901
純資産 6,692百万円
過去5年トータルリターン 14.78% カテゴリー順位 69位
シャープレシオ 1.05
信託報酬等(税込) 1.35%
糸島氏がファンドマネージャーの「ザ・2020ビジョン」
2015/9/30現在 純資産 5,251百万円、過去1年+6.09%、カテゴリー順位98位(上位40%)
・かまくら投信
社会貢献企業に均等投資
http://www.kamakuraim.jp/
結い2101
純資産 18,825百万円
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2010032902
過去5年トータルリターン 11.55% カテゴリー順位 43位
シャープレシオ 1.30
信託報酬等(税込) 1.09%
【関連記事】
2012/9/30 理念への共感を呼び少しずつ根付く直販の独立系投信 運用規模や実績が課題
「直販投信」は、証券会社や銀行を通さず、直接、個人投資家が運用会社から投資信託を買うもので、近年、注目が集まっています。
それぞれ特徴があり、トップが全国を回り長期投資の意義を顧客に直接説明するなどしてファンを増やしています。
毎月定額などで、こつこつ積み立てていく資産形成世代の投資家層に人気があります。
ここで挙げる「直販投信」は、グローバル分散投資を行うセゾン投信以外は、日本株が投資対象です。
最も残高があるのはさわかみ投信ですが、近年はパフォーマンスはTOPIXといったベンチマークと比べて今ひとつという評判が多く、実際、過去1・3・5年での運用成績はカテゴリーベンチマークを下回っています。日本の直販投信の草分けで既存ファンは多く、残高はダントツトップです。
最近、伸びているのはひふみ投信(+ひふみプラス)で、堅調なパフォーマンスを出しています。過去1・3・5年で見てもシャープレシオが良いのが特徴でもあり、運用が上手いと言えます。ただ、ひふみ投信+ひふみプラスでの残高が800億円を超えてきているので、中小型株の運用に強みを持つひふみ投信は投資対象の売買のしやすさは残高が小さいほどやりやすいはずで、残高が大きくなってきてからのパフォーマンスがどうなっていくかが注目されます。
主な直販投信の特徴(2015/9/21放映「マネーの羅針盤」より、データも2015/9/21モーニングスターより現在のもの)
・さわかみ投信
日本で初めて直販投信を販売
http://www.sawakami.co.jp/
さわかみ投信
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=1999082402
純資産 280,811百万円
過去5年トータルリターン 13.99% カテゴリー順位 83位
シャープレシオ 0.83
信託報酬等(税込) 1.08%
澤上 篤人
廣済堂出版 (2015-10-30)
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・セゾン投信
手軽に国際分散投資
http://www.saison-am.co.jp/
セゾン バンガード・グローバルバランスF(セゾン投信の代表ファンド)
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2007031505
純資産 100,803百万円
過去5年トータルリターン 12.53% カテゴリー順位 50位
シャープレシオ 1.07
信託報酬等(税込) 0.69%
中野晴啓
朝日新聞出版 (2015-07-13)
売り上げランキング: 10,151
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・ひふみ投信
機動的な運用に定評
http://123.rheos.jp/
ひふみ投信
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2008100102
純資産 24,314百万円
過去5年トータルリターン 24.72% カテゴリー順位 17位
シャープレシオ 1.73
信託報酬等(税込) 1.06%
ひふみプラス
純資産 52,795百万円
*ひふみ投信とひふみプラスは同じ運用である。証券会社経由で販売されるのがひふみプラス。
「「ひふみ投信」と他社で販売している「ひふみプラス」は同じマザーファンドに投資するため、投資方針等は同じで、組入銘柄に相違はありません」とホームページで説明されている。
・コモンズ投信
30年の長期投資
http://www.commons30.jp/
コモンズ30ファンド
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2009011901
純資産 6,692百万円
過去5年トータルリターン 14.78% カテゴリー順位 69位
シャープレシオ 1.05
信託報酬等(税込) 1.35%
糸島 孝俊
日本実業出版社
売り上げランキング: 21,760
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糸島氏がファンドマネージャーの「ザ・2020ビジョン」
2015/9/30現在 純資産 5,251百万円、過去1年+6.09%、カテゴリー順位98位(上位40%)
・かまくら投信
社会貢献企業に均等投資
http://www.kamakuraim.jp/
結い2101
純資産 18,825百万円
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2010032902
過去5年トータルリターン 11.55% カテゴリー順位 43位
シャープレシオ 1.30
信託報酬等(税込) 1.09%
新井 和宏
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 56,518
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【関連記事】
2012/9/30 理念への共感を呼び少しずつ根付く直販の独立系投信 運用規模や実績が課題
2015年9月13日日曜日
週刊東洋経済(2015年9月19日号)「やり直し相場ではじめるETF(上場投資信託)超入門」
週刊東洋経済(2015年9月19日号)「やり直し相場ではじめるETF(上場投資信託)超入門」
p56~p97の21頁にわたりETF特集が組まれています。
内容
Part1 市場動向こそ好機 完全入門!今なぜETF投資か(p58-61)
1.下落相場に強い 国際分散投資に最適
2.圧倒的な低コスト 長期投資で最大の武器
3.短期売買も得意 レバレッジ型、VIX連動が急増
4.高い優良株不要 同じ成績で紙くずになる危険もない
5.簡単・格安に取引 ネット証券でいつでも売買
6.投資対象が多様化 新興国や商品、債券にも投資可能
○1000人アンケート
○データ解説 ITバブル崩壊、リーマンショックで起きたこと 国際分散投資は暴落相場を乗り越えた(p62-63)
○10分で学ぶETFの基礎知識(p64-65)
Part2 達人に学ぶETF投資術(p66-71)
・カン・チュンドさん(普陽FPオフィス)~世界経済の成長に乗る王道の国際分散投資
・浅川夏樹さん(「銀座 八千花」オーナー兼個人投資家) ~下落ヘッジ+高分配金で鉄壁
・深野康彦さん(ファイナンシャルリサーチ 代表) 訪日客「爆買い」はこう狙え
・渡邊雅史さん(お金のデザイン チーフETFストラテジスト) 成長、配当、物価ヘッジで勝つ
○レバレッジ・インバースの衝撃 メガバンク、トヨタ株を超える大商い(p72-73)
○著名投資ブロガー 水瀬ケンイチのポートフォリオの組み方 自分で耐えられる最大損失額をまず決めよ(p74-75)
Part3 徹底解剖!ETFの投資対象 相場激変でも慌てない(p76-87)
○代表的なアセットクラス別のETFが紹介(p76-83)
○次のバブル崩壊はETFが引き金か?(p84-85)
○日本人が知らないETF大手の正体(p86)
○ETF大国米国では独立系アドバイザーが活躍(p87)
Part4 買ってよいETF ダメなETF 主要銘柄を徹底評価(p88-97)
マネーの知恵(仮)「「やり直し相場ではじめるETF超入門」週刊東洋経済(2015年9月19日号)を読み解く」では、内容のまとめとコメントが掲載されています。
p56~p97の21頁にわたりETF特集が組まれています。
内容
Part1 市場動向こそ好機 完全入門!今なぜETF投資か(p58-61)
1.下落相場に強い 国際分散投資に最適
2.圧倒的な低コスト 長期投資で最大の武器
3.短期売買も得意 レバレッジ型、VIX連動が急増
4.高い優良株不要 同じ成績で紙くずになる危険もない
5.簡単・格安に取引 ネット証券でいつでも売買
6.投資対象が多様化 新興国や商品、債券にも投資可能
○1000人アンケート
○データ解説 ITバブル崩壊、リーマンショックで起きたこと 国際分散投資は暴落相場を乗り越えた(p62-63)
○10分で学ぶETFの基礎知識(p64-65)
Part2 達人に学ぶETF投資術(p66-71)
・カン・チュンドさん(普陽FPオフィス)~世界経済の成長に乗る王道の国際分散投資
・浅川夏樹さん(「銀座 八千花」オーナー兼個人投資家) ~下落ヘッジ+高分配金で鉄壁
・深野康彦さん(ファイナンシャルリサーチ 代表) 訪日客「爆買い」はこう狙え
・渡邊雅史さん(お金のデザイン チーフETFストラテジスト) 成長、配当、物価ヘッジで勝つ
○レバレッジ・インバースの衝撃 メガバンク、トヨタ株を超える大商い(p72-73)
○著名投資ブロガー 水瀬ケンイチのポートフォリオの組み方 自分で耐えられる最大損失額をまず決めよ(p74-75)
Part3 徹底解剖!ETFの投資対象 相場激変でも慌てない(p76-87)
○代表的なアセットクラス別のETFが紹介(p76-83)
○次のバブル崩壊はETFが引き金か?(p84-85)
○日本人が知らないETF大手の正体(p86)
○ETF大国米国では独立系アドバイザーが活躍(p87)
Part4 買ってよいETF ダメなETF 主要銘柄を徹底評価(p88-97)
マネーの知恵(仮)「「やり直し相場ではじめるETF超入門」週刊東洋経済(2015年9月19日号)を読み解く」では、内容のまとめとコメントが掲載されています。
資金流出懸念の新興国通貨 「トラブルド10」
アメリカの経済メディアで、2015年8月下旬からの世界同時株安などで懸念が広がる中国の景気減速や人民元安による影響を受けやすく、資金流出が懸念される10ヶ国・地域の新興国通貨を表す「トラブルド10」という造語が使われ始めています。
「Troubled」は混乱や不安の状態にあるという意味です。
下記の10通貨が対象です。
ブラジルレアル
ロシアルーブル
南アフリカランド
コロンビアペソ
台湾ドル
タイバーツ
シンガポールドル
韓国ウォン
チリペソ
ペルーソル
これらの通貨は、輸出に占める対中国の比率が高かったり、人民元安で中国と比べた国際競争力が低下しそうな国が中心になっています。
2013年夏の米国のQE3(量的金融緩和)政策の縮小観測の際に資金流出懸念が懸念されたフラジャイル5(ブラジル、トルコ、南アフリカ、インド、インドネシア)は、経常赤字が大きく、インフレ率も高い5ヶ国として上げられましたが、新たなテーマとして「トラブルド10」が流行するのかもしれません。
(2015.9.13日経ヴェリタスの記事を参考に作成)
「Troubled」は混乱や不安の状態にあるという意味です。
下記の10通貨が対象です。
ブラジルレアル
ロシアルーブル
南アフリカランド
コロンビアペソ
台湾ドル
タイバーツ
シンガポールドル
韓国ウォン
チリペソ
ペルーソル
これらの通貨は、輸出に占める対中国の比率が高かったり、人民元安で中国と比べた国際競争力が低下しそうな国が中心になっています。
2013年夏の米国のQE3(量的金融緩和)政策の縮小観測の際に資金流出懸念が懸念されたフラジャイル5(ブラジル、トルコ、南アフリカ、インド、インドネシア)は、経常赤字が大きく、インフレ率も高い5ヶ国として上げられましたが、新たなテーマとして「トラブルド10」が流行するのかもしれません。
(2015.9.13日経ヴェリタスの記事を参考に作成)
2015年8月31日月曜日
ボラティリティ・インデックス(VIX、VI)の急上昇時の日米株式市場 投資のチャンスか?金融危機の始まりか!?
VIX、VIといったボラティリティ(市場の変動の大きさ)を示すインデックスがあります。市場の急変時に急上昇をします。
NYダウのシカゴ・オプション取引所が作り出した「ボラティリティ・インデックス」の略称をVIX指数としてよく使用されています。ボラティリティの上昇は投資家がマーケットの行方が読めず恐れを感じている時であることから、「恐怖指数」とも呼ばれます。
日経平均では日経VIという指数が使われます。
2015年8月24日からのマーケットの変動時もボラティリティは急上昇しました。
三菱IFJモルガン・スタンレー証券のシニア投資ストラテジスト・藤戸則弘氏の「藤戸レポート」(2015/08/31 急落相場のパターン分析と対処法)では、ボラティリティ・インデックスの分析とレポート前週のマーケット急落と見通しがされています。
レポートのリンク:
http://www.sc.mufg.jp/report/fj_report/pdf/fj20150831.pdf
ボラティリティ(VIX、VI)の急上昇は、投資のチャンスか?金融危機の始まりか!?
・NYダウとVIX指数
2008年以降でVIX指数が40%超の局面は下記の4回です。(解説は藤戸レポートを参考に掲載)
(図は藤戸レポート p2より)
① リーマン・ショック
2008年10/24に89.5%。
リーマン・ブラザーズの倒産に伴い、住宅・クレジットバブルの崩壊で、世界が大恐慌に沈むとの恐怖で投資家が狼狽。90%近いVIは史上最高、混乱の極にあった。
ダウ平均は、2008年5/19高値13,136ドルから11/21安値7,449ドルで▲43.2%の下落。その後2009年1/6高値9,088ドルまで+22%の戻りを見せるが、実体経済の落ち込みを反映して同年3/6安値6,469ドルまで▲28.8%の反落。壮烈な「二段下げ」となる。
② ギリシャ・ショック
2010年5/21に48.2%。
政権交代により、ギリシャ政府の財政関連指標が粉飾だったことが発覚。
第一次ギリシャ・ショックであり、ユーロ圏離脱が真剣に論じられた。ダウ平均は、2010年4/26高値11,258ドルから同年7/2安値9,614ドルまで▲14.6%下落。夏場は低水準の揉み合いとなったが、9月中旬以降に上昇トレンドに回帰。
③ ユーロ危機
2011年8/8に48.0%。
ギリシャに端を発した債務問題がスペイン、イタリア等の重債務国にまで波及し、通貨ユーロの崩壊が懸念された。
ダウ平均は、2011年5/2高値12,876ドルから同年10/4安値10,404ドルまで▲19.1%の下落。ECB(欧州中銀)の懸命な政策対応もあって、年末頃から上昇傾向に転じた。
④ チャイナ・リスク
今回2015年の53.2%。
ユーロ危機以降、比較的平穏な株高時代が続いたが、約4年ぶりの大変動。
・日経平均と日経平均のボラティリティ・インデックス(VI)
日経平均は2008年以降で過去6回のVI40%超の局面があります。(解説は藤戸レポートを参考に掲載)
NYダウのVIX指数40%超えの4回と、東日本大震災(2011年)、バーナンキ・ショック(2013年)が加わります。
(図は藤戸レポート p3より)
① リーマン・ショック
日経平均のVIは2008年10/31に92.0%(史上最高)
日経平均は2008年6/6高値14,601円から10/28安値6,994円まで▲52.0%の急落。2005年に始まった「小泉構造改革相場」が2007年2月に高値を付けて調整過程にあっただけに、ネガティブ・インパクトは大きくなった。米ダウと同様に、11/5高値9,521円・+36.1%や2009年1/7高値9,325円・+33.3%まで戻す局面もあった。しかし、世界同時株安に巻き込まれ、2009年3/10安値7,021円まで売り込まれた。
② ギリシャ・ショック
VIは2010年5/21高値44.0%
欧州株安→米株安→日本株安の連鎖による。
日経平均は、2010年4/5高値11,408円から9/1安値8,796円まで▲22.8%の下落。日本固有の要因ではなく、海外の悪影響に巻き込まれるパターンが続いた。
③ 東日本大震災
天災でVIが3/15に69.8%まで急騰した稀有なケース。リーマン・ショックに次ぐ高いレベル。
日経平均は、2/17高値10,891円から3/15安値8,227円まで▲24.4%の下落。VIのピークと株価の安値がピタリ一致した珍しいパターンだ。経済・金融情勢が材料の場合は、波状的に安値を形成することが多いが、天災はまさに瞬間で相場が織り込んでしまった。その後、7/8高値10,207円まで+24.0%のリバウンドを見せた。
④ ユーロ危機
VIは2011年8/9に42.6%。
震災の影響に加えてユーロ危機が株価を圧迫。さらに、タイ大洪水により日本企業のサプライ・チェーンが崩壊。
日経平均は同年11/25安値8,540円まで売り込まれた。7月高値からは▲16.3%の下落。
この2011年は、日本株相場にとってツキがなかった最たる例。
⑤ バーナンキ・ショック
2013年5/23に48.3%。
藤戸氏によると、注目すべきは、米VIX指数が6/24の21.9%に留まっていること。また、高値奪回には、約半年を要したことになる。このバーナンキ・ショックのパターンは参考になることが多いとしています。
5/23時点ではザラ場高値15.1%に過ぎない。つまり、FRB(連邦準備制度理事会)のテーパリング(量的緩和政策の段階的縮小)は、新興国や日本に大きな衝撃を与えたけれども、米国にとっては軽微であったことが分かる。記憶に新しいが、日経平均は5/23高値15,942円をマークした後に急落し、1日で1,143円安となった。急落を契機に、6/13安値12,415円まで▲22.1%の下落である。その後、低水準の往来が続いた後に、8/28安値13,188円で二番底を形成し、大納会高値16,320円まで上昇トレンドを描いた。
⑥ チャイナ・リスク
今回、2015年8月26日の48.9。
VIX、VIといったボラティリティ・インデックスが40%超となる場合は、明らかなオーバー・ショートを示唆しています。
投資の観点から見た場合には、このVIX、VIの40%超は、買いのチャンスと捉えることもできます。
ただし、藤戸レポートによると、VIX、VIのピークと株価のボトムが一致するケースは、意外に少ないと分析されています。
むしろ、40%超から大乱高下相場が続くことを考えた方が良いとのことで、株価の大底は、波乱相場の中で1~2か月後に訪れるケースが少なくないとしています。
そして、その悪材料によって実体経済や金融システムが大きなダメージを受ける場合には、リーマン・ショック時のように壮烈な二段下げに移行する場合もある。逆に、2013年バーナンキ・ショックのように、日本の実体経済が回復モメンタムを維持している場合には、高値奪回の可能性も十分あると分析されています。
藤戸レポートは、「現時点では、前者よりも後者の可能性が高いように思える」と判断を示しています。
結論としては、レポートでは「VI、バリュエーション、オシレーター、市場の狼狽ぶりを見ると、日経平均の17,000円台は買いの好機」としています。
*今回の藤戸レポートのボラティリティ・インデックスの観点からの過去のケースも踏まえた分析は非常に参考になります。
ボラティリティ・インデックスが40%を超えるような上昇は大よそ1~2年に一度という頻度であり、冷静にマーケット変動の要因を分析し、どのように対処をしていくかが大きく投資成績にインパクトを与える局面とも言えます。
マネーの知恵(仮)関連記事:
・2015/8/25 日経平均下落や世界同時株安に長期投資家はどう対処すべきか
http://money-learn.seesaa.net/article/424782159.html
・2015/9/5 MUMS藤戸氏の日経平均予測(マネーの羅針盤) 「下がった時に弱気になっていては株式投資は儲からない」
http://money-learn.seesaa.net/article/425402299.html
NYダウのシカゴ・オプション取引所が作り出した「ボラティリティ・インデックス」の略称をVIX指数としてよく使用されています。ボラティリティの上昇は投資家がマーケットの行方が読めず恐れを感じている時であることから、「恐怖指数」とも呼ばれます。
日経平均では日経VIという指数が使われます。
2015年8月24日からのマーケットの変動時もボラティリティは急上昇しました。
三菱IFJモルガン・スタンレー証券のシニア投資ストラテジスト・藤戸則弘氏の「藤戸レポート」(2015/08/31 急落相場のパターン分析と対処法)では、ボラティリティ・インデックスの分析とレポート前週のマーケット急落と見通しがされています。
レポートのリンク:
http://www.sc.mufg.jp/report/fj_report/pdf/fj20150831.pdf
ボラティリティ(VIX、VI)の急上昇は、投資のチャンスか?金融危機の始まりか!?
・NYダウとVIX指数
2008年以降でVIX指数が40%超の局面は下記の4回です。(解説は藤戸レポートを参考に掲載)
(図は藤戸レポート p2より)
① リーマン・ショック
2008年10/24に89.5%。
リーマン・ブラザーズの倒産に伴い、住宅・クレジットバブルの崩壊で、世界が大恐慌に沈むとの恐怖で投資家が狼狽。90%近いVIは史上最高、混乱の極にあった。
ダウ平均は、2008年5/19高値13,136ドルから11/21安値7,449ドルで▲43.2%の下落。その後2009年1/6高値9,088ドルまで+22%の戻りを見せるが、実体経済の落ち込みを反映して同年3/6安値6,469ドルまで▲28.8%の反落。壮烈な「二段下げ」となる。
② ギリシャ・ショック
2010年5/21に48.2%。
政権交代により、ギリシャ政府の財政関連指標が粉飾だったことが発覚。
第一次ギリシャ・ショックであり、ユーロ圏離脱が真剣に論じられた。ダウ平均は、2010年4/26高値11,258ドルから同年7/2安値9,614ドルまで▲14.6%下落。夏場は低水準の揉み合いとなったが、9月中旬以降に上昇トレンドに回帰。
③ ユーロ危機
2011年8/8に48.0%。
ギリシャに端を発した債務問題がスペイン、イタリア等の重債務国にまで波及し、通貨ユーロの崩壊が懸念された。
ダウ平均は、2011年5/2高値12,876ドルから同年10/4安値10,404ドルまで▲19.1%の下落。ECB(欧州中銀)の懸命な政策対応もあって、年末頃から上昇傾向に転じた。
④ チャイナ・リスク
今回2015年の53.2%。
ユーロ危機以降、比較的平穏な株高時代が続いたが、約4年ぶりの大変動。
・日経平均と日経平均のボラティリティ・インデックス(VI)
日経平均は2008年以降で過去6回のVI40%超の局面があります。(解説は藤戸レポートを参考に掲載)
NYダウのVIX指数40%超えの4回と、東日本大震災(2011年)、バーナンキ・ショック(2013年)が加わります。
(図は藤戸レポート p3より)
① リーマン・ショック
日経平均のVIは2008年10/31に92.0%(史上最高)
日経平均は2008年6/6高値14,601円から10/28安値6,994円まで▲52.0%の急落。2005年に始まった「小泉構造改革相場」が2007年2月に高値を付けて調整過程にあっただけに、ネガティブ・インパクトは大きくなった。米ダウと同様に、11/5高値9,521円・+36.1%や2009年1/7高値9,325円・+33.3%まで戻す局面もあった。しかし、世界同時株安に巻き込まれ、2009年3/10安値7,021円まで売り込まれた。
② ギリシャ・ショック
VIは2010年5/21高値44.0%
欧州株安→米株安→日本株安の連鎖による。
日経平均は、2010年4/5高値11,408円から9/1安値8,796円まで▲22.8%の下落。日本固有の要因ではなく、海外の悪影響に巻き込まれるパターンが続いた。
③ 東日本大震災
天災でVIが3/15に69.8%まで急騰した稀有なケース。リーマン・ショックに次ぐ高いレベル。
日経平均は、2/17高値10,891円から3/15安値8,227円まで▲24.4%の下落。VIのピークと株価の安値がピタリ一致した珍しいパターンだ。経済・金融情勢が材料の場合は、波状的に安値を形成することが多いが、天災はまさに瞬間で相場が織り込んでしまった。その後、7/8高値10,207円まで+24.0%のリバウンドを見せた。
④ ユーロ危機
VIは2011年8/9に42.6%。
震災の影響に加えてユーロ危機が株価を圧迫。さらに、タイ大洪水により日本企業のサプライ・チェーンが崩壊。
日経平均は同年11/25安値8,540円まで売り込まれた。7月高値からは▲16.3%の下落。
この2011年は、日本株相場にとってツキがなかった最たる例。
⑤ バーナンキ・ショック
2013年5/23に48.3%。
藤戸氏によると、注目すべきは、米VIX指数が6/24の21.9%に留まっていること。また、高値奪回には、約半年を要したことになる。このバーナンキ・ショックのパターンは参考になることが多いとしています。
5/23時点ではザラ場高値15.1%に過ぎない。つまり、FRB(連邦準備制度理事会)のテーパリング(量的緩和政策の段階的縮小)は、新興国や日本に大きな衝撃を与えたけれども、米国にとっては軽微であったことが分かる。記憶に新しいが、日経平均は5/23高値15,942円をマークした後に急落し、1日で1,143円安となった。急落を契機に、6/13安値12,415円まで▲22.1%の下落である。その後、低水準の往来が続いた後に、8/28安値13,188円で二番底を形成し、大納会高値16,320円まで上昇トレンドを描いた。
⑥ チャイナ・リスク
今回、2015年8月26日の48.9。
VIX、VIといったボラティリティ・インデックスが40%超となる場合は、明らかなオーバー・ショートを示唆しています。
投資の観点から見た場合には、このVIX、VIの40%超は、買いのチャンスと捉えることもできます。
ただし、藤戸レポートによると、VIX、VIのピークと株価のボトムが一致するケースは、意外に少ないと分析されています。
むしろ、40%超から大乱高下相場が続くことを考えた方が良いとのことで、株価の大底は、波乱相場の中で1~2か月後に訪れるケースが少なくないとしています。
そして、その悪材料によって実体経済や金融システムが大きなダメージを受ける場合には、リーマン・ショック時のように壮烈な二段下げに移行する場合もある。逆に、2013年バーナンキ・ショックのように、日本の実体経済が回復モメンタムを維持している場合には、高値奪回の可能性も十分あると分析されています。
藤戸レポートは、「現時点では、前者よりも後者の可能性が高いように思える」と判断を示しています。
結論としては、レポートでは「VI、バリュエーション、オシレーター、市場の狼狽ぶりを見ると、日経平均の17,000円台は買いの好機」としています。
*今回の藤戸レポートのボラティリティ・インデックスの観点からの過去のケースも踏まえた分析は非常に参考になります。
ボラティリティ・インデックスが40%を超えるような上昇は大よそ1~2年に一度という頻度であり、冷静にマーケット変動の要因を分析し、どのように対処をしていくかが大きく投資成績にインパクトを与える局面とも言えます。
マネーの知恵(仮)関連記事:
・2015/8/25 日経平均下落や世界同時株安に長期投資家はどう対処すべきか
http://money-learn.seesaa.net/article/424782159.html
・2015/9/5 MUMS藤戸氏の日経平均予測(マネーの羅針盤) 「下がった時に弱気になっていては株式投資は儲からない」
http://money-learn.seesaa.net/article/425402299.html
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