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2013年9月3日火曜日

保険商品は資産運用には向いていない

テレビ東京のMプラス Express2013//8/6放映)では、「保険」で資産運用は有効か!?という特集をしています。

保険で貯蓄や資産運用を謳った商品は多くあります。
米ドル建終身保険、一時払終身保険、定額保険、変額保険など。。。

店頭では、ほけんの窓口新宿支店の橘内厚好支店長がお答えしています。
「保険でお金をためながら保障をつけることができるんですか」
「やはり掛け捨てはもったいない」
という人が多くなっているとのこと。

スタジオでは、ファイナンシャルプランナーの藤川太氏が解説しました。

まず、「保険は大きく2つに分けると分かりやすい。」と藤川太氏。
保険の種類は①掛け捨て型と②貯蓄型。
    掛け捨て型・・万が一の場合に保険金を受け取れるが、保障時以外にはお金は戻ってこない。保険料は割安。
    貯蓄型・・万が一の保障も付き、支払った保険が戻ってくる。掛け捨てよりも割高。
下記のような種類がある。
・定額(受取額は事前に確定。主に国債で運用)⇒今入ると低金利
・外貨建て(外債中心に運用、外貨で受取)⇒受取時の為替リスク
・変額(投資信託で運用、受取額は運用次第)⇒運用リスク(元本割れ)

その中で、「貯蓄型でお金が返ってくる方が良いという人も多い」と藤川太氏。

ただし、「お金を増やすという目的では運用には向いていない」として、下記のような商品例を示しています。
・定額 A社 
保険料総額  2134080円(5,928円) 
予定利率 1.85
 60歳時の受取額 213万円
⇒支払額と受取額がほぼ同じ。掛け捨て30年なら約29万円。
・外貨建て(ドル) B
保険料総額  17625円(48.96ドル/月) 
予定利率 3.00
 60歳時の受取額 17,223ドル
⇒予定利率が高く見えるが支払額と受取額がドルベースでほぼ同じ。
・変額 C
保険料総額  1832760円(5,091円) 
予定利率 0.00%の場合 60歳時の受取額 102万円
予定利率 3.50%の場合 60歳時の受取額 184万円
予定利率 7.00%の場合 60歳時の受取額 350万円
⇒運用成果によるが、0%では大きく元本割れ、3.5%でトントン、7%というハイパフォーマンスでも倍にしかならない。

この理由は保険のコスト構造にあると藤川太氏。
例えば、男性30歳で30年払い死亡保険金300万円の終身保険に加入すると、支払う保険料からコストを約20%引かれて運用に回るお金になるということ。
そのため、いくら利率が高くてもなかなか払い込み元本は回収できず、払い込み期間の途中で解約すると元本割れになりやすい。

保険で資産運用したい方のポイント:
1.解約時にいくら戻るか確認する。(「予定利率」で見ると有利なように見えてしまうが、払うお金と戻るお金の実質的な利回りで判断する)
2.外貨建ての保険はドルで保障なので、将来の為替相場は予測不能で、円貨でのリターンは分からない。
3.必要な保障は「掛け捨て」で行うことが本当に「もったいない」のかを再考すべき。

掛け捨てと保険での貯蓄型の支払額の差は自分で投資信託等で運用したり、住宅ローンの返済に充てればもっと成果になるかもしれない。広い選択の中で比べる。

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